・エルデシュ先生の死後、BBC製作の追悼番組がNHK教育で放送されました。
その番組で例の”エルデシュ数(ナンバー)について、くもの糸の様に論文共著者の輪が無数に広がっていく様子を解説していました。一応、数学の先生の父にシャレで、「持ってる?」と聞いたらエルデシュナンバー2だと言われ、びっくり仰天。
その後、この本(ハードカバー)が出版され、見開きの彼を辿る写真達のなかに父がまぎれて写っている事に
気づいて教えてくれた数学者の方がいて、当時、それがきっかけで読みました。(サラショーシュとともに:という解説がある写真にちらっといる日本人、本には書いてありませんがハンガリーで開かれた学会のときの写真だそうです)
文庫版でも写真等は削除されておらず、手ごろな価格でそして数学に興味があってもなくてもとてもユニークな人の伝記として楽しめる本です。執筆された数学ジャーナリストの方がよく取材されてこのように面白く、深い本になっているのだと思います。
エルデシュ先生は最晩年に秋山仁先生などが中心となって日本では初めて開催された「組み合わせ理論」の学会で来日し、我が家の中古のトヨタ・ボローラにエルデシュ先生を乗せ、箱根などを観光案内したそうです。本当に本に書いてあるようにユニークな先生で、靴紐は結べない、神社の階段は面倒くさいから登らない、野菜が大嫌い(「お父さんはエルデシュが残した野菜サラダを食べたんだぞ(すごいだろ)とのこと)、、、でも最高にスペシャルなゲストだったそうです。亡くなられてから10年以上経ちましたが、時々読み返すと本当にユニークで素敵な数学者が自分が生きていた時代にいたんだなぁと感慨深い1冊です。ぜひご一読を。