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文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)
 
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文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) [文庫]

筒井 康隆
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

これは究極のパロディか,抱腹絶倒のメタフィクションか! 大学に内緒で小説を発表している唯野先生は,グロテスクな日常を乗り切りながら,講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが….「大学」と「文学」という2つの制度=権力と渡り合った,爆笑と驚愕のスーパー話題騒然小説.

内容(「BOOK」データベースより)

我らが若き主人公・唯野仁。彼は早治大学英米文学科の名物教授にして、実は隠れて小説を発表している新進作家、何やら不穏な幕開きである。「大学」と「文学」という二つの制度=権力に挑んだ衝撃の長篇小説。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 373ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2000/1/14)
  • ISBN-10: 4006020015
  • ISBN-13: 978-4006020019
  • 発売日: 2000/1/14
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
傑作である 2000/11/22
形式:文庫
何回読んでもおもしろい。マスコミや大学の世界を舞台に筒井康隆得意のドタバタ劇が繰り広げられる。涙がでるほど笑ってしまう。私はこのてのドタバタ劇が大好きである。唯野教授の講義とドタバタ劇が交互に繰り返されるが、講義もわかりやすくてよい。どうしても講義部分が苦手な人は読み飛ばしてもそれなりに楽しめます。
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26 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaz0775
形式:文庫
もし、文芸評論や現代思想がどのようなものか、勉強してみたいと思ったら、筒井康隆氏による本書をお奨めしたい。実は本書は大学・アカディミズムの風刺であり、文芸批評・思想の研究のパロディなのであるが、筒井氏の力量によって凡百の入門書を見事にまとめあげてしまったのである。まさに贋作が本物よりもすばらしいできばえだったというメタ・ノンフィクションと言えよう。

19世紀の文豪フロベールのマイナーな短編「ブヴァールとペキュシェ」の現代版の感もある。固い批評はぬきにしてパロディ・ユーモア作家の大家である筒井氏の作品だけのおもしろさは保証できる

このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
昔からの筒井フリーク以外の方に筒井の名を知らしめたと聞く作品。一読すると文学批評論が載っていて、堅い文学作品に見えたのであろうか。内容は、大学の内情及び文学批評論をカリチャライズして描いたいつもの筒井らしい作品である。

一応、唯野と言う文学部の教授を主人公にした大学教職員間の醜悪な縦関係・昇進争いの暴露や唯野の口を通して語られる文学批評論がメインなのだが、これは筒井の普段の立場からの逆襲と言える。実名がすぐに分かる匿名とは思えない匿名を交えて、印象批評からポスト構造主義までの文学批評論がワザと饒舌かつ格調高く語られるが、筒井がそれらの批評論を全く信じていない事が良く分かる仕組みになっている。私の目には「虚構」と言う文字がヤケに大きく映った。実際、唯野の口を通して、こう語っているのである。

   「批評家って人たちは最初から作家に負けてる」

作中の文壇ジャーナリズム批判も同工異曲である。権威に対する筒井の反発心が良く出ている。そして、これを唯野の周囲の大学の人間に関する哄笑談として描いている所に筒井の本領がある。「文学的日常精神」を基本としているとの設定が可笑しい。また、大学内部の組織や昇進機構や批評論に対する詳しい注釈が付いているが、これは目新しい試みである(特に前者)。日本の小説では、大企業や大学病院の内幕を暴いたものは幾つかあるが、大学機構そのものを描いたものは殆ど無いのではないか。私が思い付つく限りでは、趣きは異なるが、漱石「三四郎」が当時の帝国大学の雰囲気を漂わせている位である。

大学文学部や文学批評論や文壇ジャーナリズムをカリチャライズし、大学機構の紹介小説と言う新しい分野を開拓し、作家としての自負を誇示した筒井らしい作品。
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投稿日: 7か月前 投稿者: 偏執狂的読書暦
文学の中で展開される文学批評史
適当に読み始めましたが、とても面白かった本でした。
主人公の唯野教授(文学批評が専門)は研究の傍ら、
陰で小説も書いている。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: panda
まさに痛快!
これぞ筒井康隆!... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: Em
現代文芸批評論はこれでマスター
... 続きを読む
投稿日: 2009/8/17 投稿者: ヒデボン
〈一つの比喩〉――〈潜在夢〉と〈顕在夢〉、強烈なフロイト臭
 この作品の一つの流れとして、主人公である唯野教授が、自分の手になる文芸作品――文学賞を受賞した――を出版する、という筋がある。... 続きを読む
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投稿日: 2007/12/17 投稿者: cobo
今こそ読まれるべき大学人の化けの皮をはぐ怪著
ちょっとしたきっかけで(「最高学府はバカだらけ」(光文社新書 石渡 嶺司著を読んで)、いったい何年(十何年、いやもっと)ぶりで、本書を手に取った。... 続きを読む
投稿日: 2007/9/17 投稿者: aquatio
大学って恐ろしい・・・と思ってしまう
物語の構成が「大学内部のドタバタ劇」と「唯野教授による文学批評講義」でワンセットになっています。... 続きを読む
投稿日: 2006/9/23 投稿者: Arabian.M
後期分も読んでみたいものだ
本書を再読して感じるのは、本書が発表された当時の日本は

麗しくもおぞましい「バブルの時代」真っ只中にあり、... 続きを読む
投稿日: 2006/8/24 投稿者: アジアの息吹
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