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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「ラヴクラフト全集」完結,
By 石屋川乱読 (御影) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 文学における超自然の恐怖 (単行本)
東京創元社の「ラヴクラフト全集」を編集した同じ訳者としては「文学における超自然の恐怖 」が未訳のままでは忸怩たる思いであったと想像します。いつどこで訳が出るのか気にかかっていましたがやっと出ました。ラヴクラフトによるホラー文学史。彼が愛したポーやホジスンに至るまでにゴシックからその変貌を展望してくれます。ホラーファンにも見逃せない文献です。しかもダンセイニ論や「ユゴスの黴」など未訳の作品も豊富に入れた一冊に仕上がっています。これでどうにか「ラヴクラフト全集」は完結したようです。いや、まだ出てきて欲しいものですね。「まだある、まだある」と・・・
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ラヴクラフトによるホラー小説案内。,
By 西田辺レコード会 "つかまるところ" (大阪府西田辺) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 文学における超自然の恐怖 (単行本)
僕はこの本の書名から、勝手に内容を早とちりしていたのですが、 この論考はラヴクラフトの"恐怖小説論"、 ラヴクラフトが「文学における超自然の恐怖」についてどんな考えをもっていて、 それをどう小説に定着させていったかを語る類のものではなく、 "ラヴクラフトと一緒に学ぶホラー小説の歴史"的な、 ラヴクラフトがホラー小説の歴史的に有名な作品/作者を、その原初的なものから アーサー・マッケンやM.R.ジェイムズなどにいたるまで、 100数十ページにわたって延々に紹介していく、というものです。 なのでラヴクラフトの小説論が見れる、と思って読まれる方は後悔するかもしれません。 しかしここに紹介されている本は国書刊行会の世界幻想文学大系や、 ラヴクラフトの地元(?笑)である創元社文庫などで読めるもの (『放浪者メルモス』『黄衣の王』など)もあるので、 ラヴクラフトを読んだあと、これから何を読んでいけばおもしろいだろうかという、 読書案内風エッセイとして読めばおもしろいかもしれません。 またそういうラヴクラフトの創作論的な論考も収録されていないわけではなく、 『惑星間旅行に関する小説についての覚書』?という短い論考が収録されています。 他にも詩篇や『インスマウスの影』の、ほんとにこれラヴクラフトが書いたの? っていいたくなるくらい稚拙に見える初期稿なども収録されているので、 ラブクラフトをもっとしりたい―ラヴクラフト全集を別巻(下)まで読んだけどまだまだいけそう― な方には十分一読の価値ありです。 反対にラヴクラフトを一回も読んだことのない方はただただ途方にくれるしかない一冊だと思います。 個人的には巻末の訳者さんのワイアード・テイルズその他の膨大なコレクション写真が、 なかなかこの作品はこういうふうに掲載されていたのか、という想像をかきたててくれて 満足できました。下手するとそこが一番盛り上がる本かもしれません。
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