人類が数千年にわたり使用している「文字」について、起源、歴史、発展を
追う。くさび形文字やエジプトのヒエログリフ、漢字などから始まって、
人類最大の発明だという人もいるアルファベットの出現をみていく。
ローマのアルファベットが紹介されたあと本書はローマ字の記述を中心に扱い、
主に写本製作・印刷術の発明と発展による美しい字体の追求を紹介する。
全体にわたってカラー写真が豊富で、写本の写真や肖像画、パピルスの
写真などなど、ビジュアル的にも楽しめる。人間の文字へのこだわりに
驚くと同時に納得してしまう本だ。
最後は古代文字の解読についてで締め。
巻末には、主にフランスで書かれた、文字に関する本や文字をあつかった
文学などを紹介。書家たるものは、息遣いを体得せねばならぬ、といった
ような、文字書きに非常に熱心な文章もあっておもしろい。