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文壇アイドル論
 
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文壇アイドル論 (単行本)

by 斎藤 美奈子 (著)
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Product Description

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   文壇、などといういささか古風な言い回しに、アイドルという単語をぶつけてくるところが著者の痛快さだ。その小気味よさは、むろん本書全体の切り口とも重なる。

   ここで「文壇アイドル」と呼ばれるのは、村上春樹、俵万智、吉本ばなな、林真理子、上野千鶴子、立花隆、村上龍、田中康夫の8人。いずれも1980年代から90年代を中心にマスコミの寵児となった人々だ。これらの著作者がどのように語られ、受け入れられたか(またはおとしめられたか)を追い、彼らスターを生み出した背景について考えようとする。著者の言い方を借りれば、「作家論」論ということになる。

   その視点は、知的で公平、そして少し意地悪だ。村上春樹作品にちりばめられた謎の解読に血道をあげる批評家たちは、ロール・プレイング・ゲームになぞらえて「文学オタクのハルキ・クエスト」といなされ、吉本ばななはコバルト文庫など少女カルチャーの末流と解釈、「文芸作品というより……キャラクター商品に近い」と位置づけられる。かと思えば、林真理子と上野千鶴子が「男社会」の中でいかに対照的な受けとめ方をされたか解き明かし、作家として黙殺されることの多い田中康夫の批評性を的確に指摘する。

   そうした個々の作家の捉え方もおもしろいが、世の価値観が揺らいだ80~90年代という時代がこれらのアイドルを必要とした、という分析がなにより鋭い。本書は文化論であると同時に、すぐれた時代論でもあるのだ。(大滝浩太郎)



出版社/著者からの内容紹介

村上春樹に村上龍,吉本ばななに俵万智,みんな文壇村のアイドルだった-書評・作家論からゴシップ記事に至るまで周辺の膨大な資料を渉猟し,1人の物書きをアイドルに作りかえる時代の背景に果敢に切り込む.林真理子,上野千鶴子,立花隆,田中康夫の豪華キャストでおくる.

Product Details

  • 単行本: 256 pages
  • Publisher: 岩波書店 (2002/6/27)
  • ISBN-10: 4000246135
  • ISBN-13: 978-4000246132
  • Release Date: 2002/6/27
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 1.1 inches
  • Average Customer Review: 4.2 out of 5 stars  See all reviews (12 customer reviews)
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5 of 5 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 他人の褌で, 2006/12/25
By pharedebaleine - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
いい意味で「他人の褌で相撲をとっ」ているってカンジでしょうか。

評論を評論するということは大体批判めいたことになりがちですが、
この人のは上手くそういう風にならないように他人の評論をいい意味で利用してますね。

もちろん皮肉っぽいコメントはちりばめられていますがイヤミにならないので
読後感も悪くないです。
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7 of 8 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 田中康夫の批評だけでも☆5つ, 2006/6/1
By TaroTaro - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
批評家だとか評論家が書く文章は回りくどくて難解なものが多い。簡単な言葉で済むものもわざと難しくしているんじゃないのか、と思ったりする時もある。著者の評論には難解な言葉や言い回しはなくわかりやすい。例えの上手さ(評論家としては大事な資質だと思う)、斬新な切り口(斬新過ぎるときもあるが)、そして何より深刻ぶってけなすのではなく笑い飛ばしてしまうような余裕がいい。

この評論集は、著者がはじめに書いているとおり、「作家論」論であり、文壇アイドルとなった作家達を通じて語られる80年代90年代の時代論でもある。「作家論」論だから当然、作家とその作家に関する批評の両方を論じなければならないので、かなりエネルギーも要るし、余分な敵も作るんだろうなぁと余計な心配をしたりもする。

評論を読む前と読んだ後のギャップで言えば、田中康夫と「なんとなく、クリスタル」だった。そういう見方もあるんだとうなずけるものがあった…というか、彼の今までの行動を照らし合わせてみると本当にうなずけた。目から鱗である。ただ、彼と彼の作品の好きになったのかといえば、それはまた別の話であるのだが…。

著者の評論はどれもそうだが、評論の対象となる人物や作品を知らなくとも読み物として面白い。この作品もそうである。そして、まな板に載った人物の作品は、たとえそれが貶されていたとしても、何故か読んでみたくなる不思議な評論である。
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31 of 42 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars アイドルとはフォーリーブス?, 2002/7/11
By 杏野丈 - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
あいかわらず、膨大な資料を元に、斎藤美奈子が鋭く切り込んで、論じている。
しかし、惜しむらくは、論じられためんつと内容が旬をすぎていることだ。
いまや、立花隆はカルトのおっさんだし、村上龍は中田の太鼓持ちだ。
そんな時代遅れの彼らを論じてしてしまったのは、90年代について論じたいという狙いもあるからだろうが、やはり50年代生まれの著者にとっては、彼らが文壇アイドルだったからだろう。
そのため、タイトルとは裏腹に、タッキーではなく、フォーリーブスについて、オバサンが語っている、そんな印象を与える一冊となってしまった。
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Published on 2005/7/5

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5.0 out of 5 stars まぐろの解体ショー
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Published on 2002/7/7 by yass

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Published on 2002/7/6 by 杏野丈

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