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文人悪食 (新潮文庫)
 
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文人悪食 (新潮文庫) [文庫]

嵐山 光三郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「何か喰いたい」臨終の漱石は訴え、葡萄酒一匙を口に、亡くなった。鴎外はご飯に饅頭を乗せ、煎茶をかけて食べるのが好きだった。鏡花は病的な潔癖症で大根おろしも煮て食べたし、谷崎は鰻や天ぷらなど、こってりした食事を愉しんだ。そして、中也は酒を食らって狂暴になり、誰彼構わず絡んでいた。三十七人の文士の食卓それぞれに物語があり、それは作品そのものと深く結びついている。

内容(「MARC」データベースより)

森鴎外の好物は、ごはんの上にアンコ入りの饅頭を割ってのせ、煎茶をかけて食べる「饅頭茶漬」であった…。その他夏目漱石、与謝野晶子、北原白秋、江戸川乱歩、三島由紀夫ら文人たちの意外な「悪食」の数々。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 562ページ
  • 出版社: 新潮社 (2000/08)
  • ISBN-10: 4101419051
  • ISBN-13: 978-4101419053
  • 発売日: 2000/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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By 若村さき トップ500レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
面白いこと請け合い。作品の深奥にある文学者の食意識、料理、店との関わり、などなど、さまざまなエピソードとともに紹介されています。

初めから通読するのもよし、好きな作家だけ読むのもよし。一応、参考までに紹介されている文学者を羅列します。

1夏目漱石

2森鴎外

3幸田露伴

4正岡子規

5島崎藤村

6樋口一葉

7泉鏡花

8有島武郎

9与謝野晶子

10永井荷風

11斎藤茂吉

12種田山頭火

13志賀直哉

14高村光太郎

15北原白秋

16石川啄木

17谷崎潤一郎

18萩原朔太郎

19菊池寛

20岡本かの子

21内田百間

22芥川龍之介

23江戸川乱歩

24宮沢賢治

25川端康成

26梶井基次郎

27小林秀雄

28山本周五郎

29林芙美子

30堀辰雄

31坂口安吾

32中原中也

33太宰治

34檀一雄

35深沢七郎

36池波正太郎

37三島由紀夫

最高のエピソードを紹介します。

太宰治は、ある時、熱海に出かけた。東京の内妻に金がなくなったと連絡が入る。頼まれた檀一雄がお金を持って出掛けると、また豪遊。さらに金がなくなり、今度は檀が宿で「人質」となって、太宰が東京に金を工面しに帰る。3日くらいで戻るかと思ったが、10日経っても戻ってこない。仕方なく、監視役をともなって檀が帰京し、太宰を捜すと、のんきに井伏鱒二の家で将棋を指していた。檀曰く、「『走れメロス』はこのことを元にしたのではないか」。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TaroTaro トップ500レビュアー
形式:文庫
 主に明治から昭和中期に活躍した小説家、詩人、歌人37人の日常の食生活から彼らの人間像を描き出した作品である。一作家につき15ページ程度と少ない枚数ながら内容は非常に濃い。
 ここに取り上げられたのは誰もが知っているような有名な人物ばかりであるが、食べるという『欲』から描き出された彼らはどれも人間くさい。石川啄木は人間くささを通り越して小悪党である。食生活もちょっと普通ではない人もいる。さすが文豪タダモノではない。

 著者は主に彼らの作品や関連した文献から、食べ物に関する作品あるいは記述を探し出し、その作家の姿を描き、作品を批評しているが、彼の枯れた味わいの文章と合わさってなんとも言えない作品となっている。特に著者が編集者として交流のあった作家よりも、参考文献だけで書かれた作品のほうが素晴らしい。余分な知識と感情移入がない分想像がよく働くのかもしれない。

 著者にしてみれば趣味と実益も兼ねた作品なのであろうが力作である。巻末に参考文献として掲載されているがどれもが古い。絶版も多かったのだろう。著者が古本屋漁りをしている姿が目に浮かぶようである。
 作家論とも作品論ともエッセイともいえない、その作家の作品を読んでみたくなるような、著者にしか書き得ない傑作だ。
 

 

 
  
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
これ読まなかったら文人たちは単に「教科書の中のエライ人・リッパな人」だけの印象で終わったと思う。身辺話も読んでいる好きな作家をのぞいては。食の前ではなんぴともひとりの人間。五臓六腑が弱ければ、食生活に、精神生活に影響ないわけないんである。地続きなんだから。編集者魂あふれる嵐山氏の視点は、鋭くも、笑えて、考えさせる。

個人的には岡本かの子も割と好きだが、女流作家には書けないよなあ、いくらなんでもそうはっきりと「ヘラでけずりおとしたくなるほどのおしろいの厚化粧」なんて表現は。うますぎ。ただ、だからといって、文人たちの輝く才能をひきずりおろすのではなく、ただただ「的確」というほかない絶妙な筆致で、彼らの人生と食欲(性欲との関係も多々ありかも)をあぶりだすのだ。700冊もの文献を当たっての執筆だったという力作。読むべし。
池波正太郎の少年ボーイとのエピソードは嵐山氏が書いている通り、すごく泣けた。

同じノリで、睡眠から見た文人論、衣服、作家の口癖から見た文学史とかも読んでみたいけど、食のそれにはかなわないか。

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食から見る人物像
漱石や鴎外の頃の話は典雅な趣を感じるが、安吾や太宰の話は随分生臭い感じがした。
歴史が浅いからだろうか? ともあれ本作は気楽に楽しめる大人の娯楽だ。
投稿日: 1か月前 投稿者: ゆらり法師
面白い! しかし・・
知人から薦められて3分の1ほど読んだばかりですが、たいそう面白い!
ただ、重箱の隅をつつくようだが、... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: 日々是口実
食で斬る!嵐山的作家論
何を食べ何を書いたか。膨大な作品、随筆など、資料をたんねんに読んだ労作。その結果、「ええっ」的な事実が浮かびあがる。作品は草食系エコ派なのに本人は肉食、美しい詩を... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: よみーな
文人はみなすさまじいパーソナリティの持ち主だ
もう、たくさんのレヴューが出てますので、何を付け加えればいいのやら。とにかく全てが面白い、一部の文人については著者の個人的な交流がベースとなっていますが、ほとんど... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: recluse
破天荒
 1997年にマガジンハウスから出た単行本の文庫化。
 夏目漱石、森鴎外から始まり、池波正太郎、三島由紀夫に至る37人の文士の食の物語。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/24 投稿者: 志村真幸
いただきますからはじまるドラマ
どの文人の話もとても印象に残るものでした。
最近忙しくて、毎日食物摂取といった感じできちんとしたご飯を... 続きを読む
投稿日: 2007/8/24 投稿者: ヨリ
食を通じた文人バイオグラフィー
誰もが知っている偉大な文人達の食とその人也にスポットライトを当てたこのエッセイ集...面白過ぎます。「人を魅了してやまない文章」とは、これほどまでに悪魔のような人... 続きを読む
投稿日: 2007/7/25 投稿者: 檸檬
読み出したら止まらなくなる
夏目漱石の食生活について調べる必要があり購入した。... 続きを読む
投稿日: 2006/9/3 投稿者: 夕涼み
授業の休み時間
私は調理師学校に通っている。何と公衆衛生学の授業に出たドイツの学者が僅か一行、森鴎外の項に載っていた。その箇所をみせた衛生学の先生は鴎外の衛生感覚に共感していたが... 続きを読む
投稿日: 2006/7/7 投稿者: 龍女
文人を食の面から考察した非常に良書です。
作家達は自分の命の分身である作品を創造する上で様々なエネルギーを使う。それはそうでしょう、命を削って作品を作り上げているのだから。そのエネルギーの源は各人違うと思... 続きを読む
投稿日: 2005/7/30 投稿者: hiraku
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