とても不思議です。自衛隊ものは体験談と理解できます。しかし、戦争と縁のない著者が、何をどのように取材したら、このような濃厚で臨場感のある戦下の描写が出来るのでしょう?設定の場所を現在取材しても到底かなわない表現です。もしかして著者は沖縄戦の兵隊の生まれ変わりでしょうか?
「ひめゆりの塔」は読んでませんが、この小説は裏「ひめゆりの塔」です。難しい解釈もあるでしょうが、イメージキャラクターである女学生さんは、調べてみるとひめゆり学徒なんだと気づきました。本編はとりわけ沖縄の人に読んで欲しいです。また、先のレビューにもありましたが、修学旅行でひめゆりの塔を見て、何かしら感じることがあった学生の方にもぜひ読んで欲しいです。七月七日、本編とも、後世に残る名作と信じています。