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敵兵を救助せよ!―英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長
 
 

敵兵を救助せよ!―英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長 [単行本]

惠 隆之介
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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敵兵を救助せよ!―英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長 + ありがとう武士道―第二次大戦中、日本海軍駆逐艦に命を救われた英国外交官の回想
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

敗者の悲哀というべきか。

一九四二年二月二八日のスラバヤ沖海戦のあと、日本海軍は、自艦を撃沈され海上を漂流する約千名の連合国兵士を救助した。文字どおり武士道が発揮された瞬間であり、世界海戦史上でも稀な感動的な出来事なのだが、にもかかわらず、これまで戦史にのることもなく、ほとんど語られることがなかった。それは、工藤艦長が、戦後自衛隊にすすむこともなく、同期の人たちの勧めで就職することもなく、周囲に自らを語ることもなかったという事情もあるが、やはり東京裁判史観の影響があったことは否めまい。

ところが、平成一五年、スラバヤ沖海戦で「雷」に救助された元英国海軍少尉フォル卿が来日、護衛艦の観閲式にも参列する。このとき、元海上自衛隊士官である著者はフォール卿から依頼を受け、すでに亡くなってはいたが、工藤艦長の消息を尋ねることになる。著者は数か月かけて、工藤艦長の墓地の所在地などを探りあてフォール卿に報告する。この間著者は当時「雷」の乗組員で存命の三名の人たちとも接触、工藤艦長の人となりと救助時の詳細を聞くことができたのである。これが著者が本書を執筆する動機となった。その三名とは、航海長の谷川清澄元少佐、艦長伝令の佐々木確治一等水兵、砲術手の勝又一一等水兵である。この人たちの記憶は鮮明で、これによって救助当日の状況は正確に再現されることになった。また、フォール卿へのインタビューと、工藤艦長への献辞が掲げられている自伝『マイ・ラッキー・ライフ』が証言を補強している。

内容(「BOOK」データベースより)

1942年3月、スラバヤ沖海戦のあと、武士道を発揮、危険をおかして英兵422名を救出した工藤少佐の感動の物語。

登録情報

  • 単行本: 334ページ
  • 出版社: 草思社 (2006/06)
  • ISBN-10: 4794214995
  • ISBN-13: 978-4794214997
  • 発売日: 2006/06
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
著者が本書を上梓するきっかけは、副題にも掲げられている駆逐艦「雷」を指揮した工藤中佐の足跡を追うことだったという。敵潜水艦が行動する海域で1隻だけ救出活動を展開することは、たとえ国際法により認められている行動とはいえ、人によっては危険極まりない愚挙と判断するかもしれない。その危険を冒して、敢えて救出の命令を下した指揮官とは、どのような人物だったのか。著者でなくとも、後生の者ならば誰しも疑問に思うことだろう。
その謎を解く鍵は、彼を含め兵学校第51期生およびその前後の期が受けた、現代の基準から見てもうらやむほどのジェントルマン教育にあった。厳しい規律のなかにも明朗さを失わせず、幅広い教養を持たせようとした兵学校の方針は、当時校長だった鈴木貫太郎が後年語ったように、将来の海軍を…あるいは国家の舵取りを…担うだけのポテンシャルを生徒たちに身に付けさせることを究極の目標としていた。任官以後の工藤中佐や同期生たちの遍歴は、まさしくその教育の賜物であるといえる。
「最後の海軍大将」井上成美は、戦争中に兵学校校長を務めた折、「兵学校は、丁稚教育の場所ではない」として、教養教育重視の方針を貫いたことで知られるが、本著を読むことで、彼の真意を改めて思い知らされた。阿川弘之の「海軍三部作」をご覧の方ならば、必ずや本著の意義を理解できるはずである。
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75 人中、73人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
工藤艦長の功績については、この本で初めて知った。
「敵兵を救助するということ、それはジュネーブ協定やハーグ陸戦協定を云々言う前に人道的見地すなわちヒューマニズムの観点から見ても当然のように思われる」・・・などという考えは平時の一般人が口にする言質。戦時では、そう簡単な話ではない。捕虜救出中でさえ、敵艦からの攻撃を受け、下手をすれば乗員を危機にさらすことになる。また捕虜のために多大な物資の供給が必要ともなる。このような状況で敵兵を救出するか、放置するかの決断は決して簡単なものではない。戦時という究極の局面・状況下で救出を命じた工藤艦長と駆逐艦「雷」兵士乗員に敬意を表すとともに、日本人として彼らを誇りに思う。
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By じゃが〜 トップ500レビュアー
形式:単行本
 潜水艦の攻撃があるかもしれないなかで、敵兵を400人以上救い、人道的に扱った事実。この事を知って誇りに思わぬ日本人がいようか。救助の様子はテレビでも放映されたからご存じの方も多いだろう。
 本書はさらにこの工藤艦長の生い立ちとその後まで追っている。人によっては、この部分が冗長、あるいは苦痛に感じるかもしれない。しかし、当時の日本人の、工藤氏の故郷の心得、風土をしる貴重な資料である。現在、将来は世のため国のために尽くそうと思って育つ子供がどれだけいようか、そのような環境を作って育てる地域や親がどれだけいようか。その落差を思うと、日本人がいかに劣化したかよく分かる。

 一方、目を世界に転じてみると、さらに露骨な覇権争い・利益紛争が絶えない。紛争を調停するどころか、自国を守ることさえ覚束ない日本は非常にみっともない状態である。隣には嘘でも世界中に自国の正統性を訴えて日本の地位を貶めようとする蛮族の国があるのみである。日本の謙遜の美徳は通用しない。工藤艦長の気持ちには反するかもしれないが、この本の抜粋を英仏等の外国語に翻訳して世界中に日本の精神性を伝える運動をすべきだと思う。その活動が、日本と世界を調和へと導く一歩になるのではないだろうか。
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