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敵こそ、我が友~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生~ [DVD]
 
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敵こそ、我が友~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生~ [DVD]

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登録情報

  • 出演: クラウス・バルビー
  • 監督: ケヴィン・マクドナルド
  • 形式: Color, Dolby, Widescreen
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 1.78:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: VAP,INC(VAP)(D)
  • DVD発売日: 2009/01/21
  • 時間: 90 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B001LOKI7O
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商品の説明

内容紹介

“リヨンの虐殺者”クラウス・バルビー
その生涯を追ったサスペンスタッチのドキュメンタリー映画

●ナチス・ドイツの親衛隊中尉として多くのユダヤ人を迫害し、1987年、人権侵害の罪で終身刑となったクラウス・バルビー。
“リヨンの虐殺者”と呼ばれる彼には、実は、戦後CIC(アメリカ陸軍情報部隊)の工作員として暗躍し、その後フランスで逮捕されるまで、南米で武器の輸出入や治安維持にあたり、ボリビアの歴代軍事政権の保安アドバイザーを務めた過去があった…。
20世紀のとある残虐者の歴史を、関係者たちの証言とともに振り返る、サスペンスタッチのドキュメンタリー。
●監督は最新作『ステイト・オブ・プレイ』(ラッセル・クロウ、エドワード・ノートン出演/08公開予定/ユニバーサル)が早くも話題のケヴィン・マクドナルド。過去に『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』、『ラスト・キング・オブ・スコットランド』で二度のアカデミー賞に輝く彼が、本作でもアカデミー賞を狙う。
●2007年トロント国際映画祭正式出品
●サン・セバスチャン国際映画祭正式出品
●クラウス・バルビー バイオグラフィー

1913年 = ドイツに生まれる
1933年 = ナチスの青年隊入隊。その後、親衛隊員となる。
1942年 = リヨンでゲシュタポ(公安局) 部隊の責任者となる。多くのユダヤ人やフランスのレジスタンスを迫害。
1944年 = リヨンからドイツへ逃亡。’47年にCICへ入隊。
1951年 = 「クラウス・アルトマン」と名前を変え、ボリヴィアへ逃亡。元ドイツ人将校たちと親交。
1982年 = フランスで逮捕命令。翌年逮捕され、4年にわたる裁判ののち、終身禁固刑を宣告される。
1991年 = 刑務所内で逝去。
(C)YALLA FILMS-WILD BUNCH-FRANCE 3 CHINEMA.

※仕様・内容は変更する場合があります。

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

『ラストキング・オブ・スコットランド』のケヴィン・マクドナルド監督による戦争ドキュメンタリー。第二次大戦中、多くのユダヤ人を収容所送りにした戦犯が辿った数奇な運命を通し、戦後史の知られざる裏側を捉える。


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20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「リヨンの虐殺者」。ナチス親衛隊の一員であったバルビーは,戦争中,リヨンでレジスタンスの弾圧,ユダヤ人強制収容所への移送等にかかわったことから,こう呼ばれます。フランスの第1帝政期から復古王政期に活躍した,警察大臣ジョセフ・フーシェにつけられたのと同じ名前です。

戦後,バルビーはそのままヨーロッパで活躍します。アメリカ陸軍情報部で反共運動の工作員として暗躍し,時には極左にも接触し,その影響は90年代にまであったとのことです。バルビーは自らは訴追を免れる一方で,フランスにおける戦犯(反レジスタンス)の裁判で証言までします。

しかし,フランスからの引渡しの要求が強くなると,アメリカはバルビーを南米に亡命させ,バルビーは南米で武器密輸やクーデターに関わり,反共の軍事政権を支え,ネオナチの中心になっていきます。

最後に,アメリカが軍事政権を見限らざるを得なくなったときに,バルビーはフランスに送還され,終身刑になります。

バルビーの言葉「皆が皆私を必要としていたのに,裁かれたのは私一人だけだ。そこが不公平だ。」
映画の主人公はクラウス・バルビーですが,そのテーマはバルビーという個人を超え,「敵の敵は味方」という論理でナチスの利用も意に介さなかったアメリカのパワー・ポリティクスだったような気がしました。
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By picander トップ500レビュアー
戦後、バルビーの持つソビエトの情報をアメリカが求め、親ナチを公言する南米の軍事政権も彼をアドバイザーとして庇護し彼の尋問・拷問のノウハウを治安維持に活用した。
ナチスドイツの歴史的清算にあたって、西欧においては強い拒絶、アメリカではプラグマティックなナチスのノウハウ利用、南米では半ば公然となっていた親ナチ。その地域間の温度差を、バルビーは為替を利用する貿易商のようにしたたかに生き延びた。本作はバルビーのドキュメンタリーだが、イスラエルを支援しつつナチスドイツの残党を支援して対ソ諜報活動を進め、日本の戦犯も利用してソ連包囲網を作ろうとしたアメリカの戦後政治のプラグマティズムを浮き彫りにしている。バルビーの罪や責任について追求していくよりも、戦犯とされるバルビーが各国の緊張関係を利用して生き延び、またその関係の変化によってフランスで被告となった経緯を明らかにすることで、冷戦下における国際政治のリアリズムを私たちに垣間見せる。
監督の前作『ラストキング・オブ・スコットランド 』と本作を結ぶ線は、クライマックス、フランスでのバルビー裁判の弁護人として、世論の猛反発の中、バルビーの無罪と欧米各国の戦争犯罪を糾弾するジャック・ヴェルジェス弁護士である。彼はアミン、ポルポト派、ミロシェヴィッチなど「人道に対する罪」に問われる者の弁護を歴任したことで有名で、彼が、ユダヤ人をドイツに引き渡したヴィシー政権の罪は、バルビーの罪よりも重いと糾弾する姿が、この映画の持つ難題を象徴している。
組織的な犯罪行為における因果の連鎖を検証するほど個人の罪は希薄化される。この責任のパラドックスを、バルビー裁判はアイヒマン裁判よりさらに複雑な形で象徴している。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
戦後は終わっていないことを、強く感じた。
まるで、推理小説の謎解きの部分のみを見ているかのような、スリリングな展開で、各事件の当事者、関係者、研究者の証言を集めて、さらに、一部は、バルビーを擁護する証言も取り上げつつ、その嘘も暴いてゆく。

監督の主張は深い。

弾圧を行う国があれば(作中では、ナチスドイツ、冷戦中のアメリカ、ボリビアの軍事独裁政権)、戦争の「技術」(=スパイ、拉致、拷問、などの反政府運動の破壊のためのあらゆる手段)が生き延び、そういった技術者が、技を伝えていくことが、闇の戦後史として、語られる。
映画の最後で、このバルビーを裁くフランスでさえ、「戦中には、ナチへの協力者がいたこと、その事を、歴史の闇に葬るためのイメージアップとして、バルビーをつるし上げたに過ぎない」ことが語られる。彼ら、戦犯が、全て裁かれたわけではなく、むしろ、そういった人種を必要とする政治力学は、現在も裁かれずに存在する事、そういう国際政治の力関係がある限り、「第2、第3のバルビー」が生き残っていくことが、浮き彫りになる。
彼らは存在するのだ。今も。

タイトルの「敵こそわが友」は、少しわかりにくいが、戦後、米軍に雇われて、米国の庇護を受けるとき、「共産主義の脅威を大きく言えば大きいだけ、彼の力が頼りにされる」=「敵が居てこそ己も存在できる」ということの比喩か?

 バルビーが最も忌み嫌い、たたかったのは、「ユダヤ」と「共産主義」であったようだが、実質は、労働者の組合から教師まで、全ての「政府への抵抗運動」への迫害となっていたことが語られる。
マルティン・ニーメラーの言葉を思い出す。
「ナチ党が共産主義者を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった。
ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安になったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった。
ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はますます不安になったが、まだ何もしなかった。
ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した。 
 ―しかし、それは遅すぎた」
 過去の話ではない。現在の話なのだ。あるいは、未来の?
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