整体の実務書ではなくて考え方を説く本で、基本的にはやはり著者の学校へ誘導する本です。
健康を回復させる人間本来の機能が働かない理由として、自分自身の脳が回復させないようにしているとあります。その脳の呪縛を解くことが著者の整体としての施術法「回復法」の目的であると書かれています。そして「勘違い」している脳をまた勘違いさせることで自然と良いほうに向かうとあります。今まで何冊かの「回復法」の書籍を読みましたが、どの本にも整体としての技術的なものが書かれていない、基礎医学的な説明が無い理由がこれにあると思います。
治るという希望を与え、また全てに感謝の気持ちをもって接するという本書の後半の整体を行う側の考え方は、この著者の療法以外の多くの療術や業種においても有益であるかもしれません。ただ、療術であれば一定の技術レベルに達しないうちにそればかり意識すると、中身の伴わない口だけの療術家と思われる危険性があるのではないでしょうか。
これから整体を始めようという人よりも、技術的には自信がある人が読むほうが本書を生かせると思います。