この本を読んで良かった点は、離散時間で議論されているためにとても具体的でイメージをつかみやすい。簡単な数値例が沢山つけられているために、実際はどのような計算をすれば良いのかということが分かりやすい。incomplete marketについてのアプローチも記述されている。連続時間だけを勉強していると抽象的になりすぎて、具体的にどうすれば良いのか分らなくなることが多いのですが、この本と合わせて読むと、わかりやすい。なにより数値例が豊富なのがありがたいです。反面悪い点は議論がしっかりしているようでしっかりしていない。変に細かい部分をこだわって議論しているが肝心の議論が抜けている。一般的な問題を考えているように見えて、次々に都合よく仮定を付け加えて、最後に実際はそうなっていると言う。なぜそうなのかは言わない。などなど。ともあれイメージをつくるにはいい本だと思います。