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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
作者に対するイメージ一新!,
By 山崎シャンデリア (東京の河のほう) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 数寄です! 1 (愛蔵版コミックス) (コミック)
「天才 柳沢教授の生活」や「摩天楼のバーディ」など、クールで熱く、ビューティな漫画をたくさん描かれてる山下先生の『家ものエッセイ』。「すごく精神的、美意識にあふれた内容で、ついていけなかったらどうしよう。DOKIDOKI」しながら購入しましたが、そんな思いは1話目で吹っ飛びます。 「先生、こっち側だったんだ!!?(おこがましい。本当にすみません。もう言いません。)」と一気に感情移入して読みふけりました。 というのも本書1冊つかって、まだ土地も買えてない。 イメージにあった土地の交渉をようやく・・・といったところ。 その間、先生悩む悩む。しかも「金がない」とか「(仕事ばっかりやって来て)交渉が苦手」という。 (ええ!私こんなに御本を買ってるのに・・・、先生売れっ子なのに・・・と思いましたが、読み進めると理由が次第に明らかになります。) ちょっと慎重な独身女性で、家を買おうか迷ってる人は共感できるポイントが多いと思います。 先生、「理想のイメージ」が明確なのに、あるいは明確ゆえか本当に迷い悩まれます。 ある意味、こんなに次の展開にハラハラな漫画もめずらしい。 レジで購入前「この厚さでちょっと高いな」と思いましたが、読了後はそんな気持ちも吹っ飛びます。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
シンパシー・バシバシ,
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レビュー対象商品: 数寄です! 1 (愛蔵版コミックス) (コミック)
山下センセイ初のエッセイコミック。今まで霧の向こうの存在だった。 勝手に神秘的ベールをかけて崇拝していた山下和美センセイ。 一体どんな方なのか…。 まず「柳沢教授…」など作品のキッパリと清々しい語り口と、このエッセイマンガで描かれるセンセイの様子のギャップに驚いた。 潔く格好良く始まる「数寄家建築計画」なのだが、話が進めば進む程、先生のグダグダ加減が急上昇。 卓越した描き手ゆえに、明晰な行動を期待していた「山下和美センセイの偶像」崩壊…。 そして「人間・山下和美」センセイ初めまして! しかし「マンガばっかり描いてきたから」「世間知らずのまま齢だけくって…」というモノローグは痛いほど我が身にも刺さった。(私は「マンガばかり読んできたから」ですが…雲泥の差だ) 値下げ交渉は相手に悪いと思ってしまって出来ない、とか、トラブルの末ひどい自己否定モードに入ってしまい、今もトラウマに…とか。 世間知の無さというか、ひとがいいというのか、西原理恵子の逆を行く様な事の顛末が既視感ありすぎで、痛かったです。 私もです!と本を握りしめてしまいそうでした。 だからなのか俄然応援したい気持ちです。 そして山下センセイの夢の船頭、頼りにしまっせ!の建築家、蔵田氏。 エッセイコミックの各話最後には蔵田氏のコラムが入っている。 これがまた素敵なんですよ…。 折り目正しき学究肌の文章。 「建築の基本は掃除である」といった建築史の先生の哲学者的まなざしの美しさに惚れ惚れ。 この魂を受け継ぐ蔵田氏なら、夢託したくなるかも…。 さてお話は、ローン組んでいざ!というところで1巻は終わり。 「世間知らず」を自覚するセンセイなのに、借金作って一戸建て、大丈夫なの〜?とちょっと心配な気もするのですが、 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ですね。コミック買って応援します。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
いらいらしながら、でも続きが気になってしまう佳作。,
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レビュー対象商品: 数寄です! 1 (愛蔵版コミックス) (コミック)
数寄屋に住みたい、そのために数寄者になることを自らに課す。この作品は、そういう言葉からくる堅苦しさは全くなく、実に等身大に、 人が「人と」住まうことに伴う、縄張り的規範の煩わしさを気取らず素直に語る、気さくな作品だ。 読むにあたっては、冷静に、そして少しいらだち気味に、 「あんた、数寄者になるよりも、他人とのトラブルにきちんと向き合う姿勢こそ身につけるべきだろ」 と、当たり前の結論を口にしてはいけない。まあ、しても無駄だが。 この世界には(そしてどうやらこのエッセイ、リアルな話らしいが)、そういう意味での常識人はいないのだ。 だから、これは現実に、フィクションのような理想を求めるため、 まさに箱庭的に閉じた精神への到達に向けて、不器用に立ち向かおうとする姿を、 そんなやり方があんのかよ、と思いながら、でもうまくいくといいなと、つい思ってしまう、 そういう本気にならざるをえない作品なのだ。 こんなにいらいらしながら、でも次が気になる作品が、名作じゃないはずがない。 マンションで猫を買う感覚自体がアウトな人や、 めんどくさいトラブルがあれば、ああもう全部あなたのいうようにしますっていう金持ち的選択の不誠実さが許せない人。 それでも、楽しめるのだよ。不思議だよね。
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