リーマン予想の解説書はたくさんある。あるいは素数や数論を扱った解説書の中で取り上げられている。これまで、いくつかの一般向けの解説書を読んではみたものの、もう一つしっくりかなかった。この『数学セミナー』増刊は、読者の知識に応じて、いろいろ楽しめると思う。と言うか、最初の解説「高校生からわかる 超入門・リーマン予想」(桜井進)は、具体的で何かがわかった気分になった。Mathematicaというソフトウェアを使って、いくつかの計算(実験)をしている。最初の図はよく見かける図(グラフ)で、Mathematicaでは、次のコマンド
Plot[RiemanSiegelZ[t], {t,0,100}]
で作成される。私は、こういうふうにしてみた。
Manipulate[
Plot[{RiemannSiegelZ[t + u]}, {t, u, u + 20}, Axes -> {True, False},
Frame -> True], {u, 2, Infinity, 1/2}]
これ以降は、いろいろ専門家の意見が飛び交っていたり、専門外の人のエッセイが掲載されている。正直言うと、専門家の意見は、わからなかった。マニアックな話題になると、取り残されているような気になる。ただし、ひとつだけ気になったことがあった。それは高橋礼司『複素解析』(東京大学出版会)を紹介していたこと。それで、初めてこの本を眺めてみた。なるほど、この本は書き方が普通の教科書風ではなくて面白い。最後の章の最後の節がζ関数だ。
それにしてもリーマン予想は解決しなければならないものなのだろうか。そのまま永遠にわからないのではないかと感じた。
まだ書店店頭で見かけますが、単行本として、同じような価格で手に入れられるようにしてください。