数学を言語と捉える事によって、その文法を学び作文の仕方を学ぶ必要性を鮮やかに浮かび上がらせた本書は、素晴らしいとしか言いようがない。
数学でつまづいた経験のある人や苦手意識を持つ人にとっては、なぜうまくいかなかったかが理解できるはずだ。
本書は、まず論理記号、論理結合子を学ぶ事から始め、徐々に証明問題などに進んでいく内容となっている。
3本柱である和文数訳、数文和訳、作文それぞれに演習問題がついていて、読んだものを咀嚼しながら進む事が出来る。
この一連のプロセスを一通りこなせば、確実に数学との”距離”が縮まるはずだ。
ただ、文系で数学にほとんど触れていない人でもすんなり読み通せるかと言うと、少し難しいのではないかと感じる。
また、本書の内容をすべて理解したからと言って、著者の言うように解析学や代数学へ進めるかは少し疑問だと思う。