中高生の対話という形を取った、数学を考える内に生じてきた疑問などに答えていく本。内容はタイトルとは異なり話題にばらつきがあり、タイトルの通り無限についてばかりを考えるているわけではないが、それでも十分楽しめる。
全体で十数個の疑問に中高生の生徒が参加して答えていくというもの。自分は最初生徒が中高生なら別にそれほど高度な事はやらないだろうと高をくくっていたのだが、意外とハイレベルなことにまで言及しており、しかも参加している生徒の意見も鋭く、感心し通しだった。もちろん、対話式なので結論に近づいたり、遠ざかったりして寄り道する事もあるが、論理的な展開の仕方を学ぶという意味では、そういったこともこの本の良い点だろうと思う。もちろん元が自由参加型のインターネット教室だったという事はあって、読みながら自分も考えていけたり、他人の意見に賛同したり納得したりする事が出来るので普通の素っ気ない教科書の類よりは数倍面白い。物によっては大学レベルの物もあるらしく、そういった難問にチャレンジできたのは良かった。
ただ、結論が少々曖昧なところがあり、そこは不満だった。これは無限というテーマを扱った章に多く、そこは他の科学の本の方が優れている様に感じられた。その点で☆一個マイナスした。もっと数学という物を扱うのだからそのあたりには気を遣って欲しかった。
論理的な思考を身につけたい、数学的な直感を学びたいという人向け。