テーマは3つ。
1.数学的証明はなぜ正しいと言えるか
2.無限
3.確率・統計
内容としては、
第一部 ☆5
第二部 ☆5
第三部 ☆2
全体として、構成はいまひとつ。とりわけ第一部と第二部はかなり面白いです。第二部はカントールやデデキントの無限に関する話で、類書もあります。
第一部は、数学の領域の基礎付けを論理学・哲学で論じています。こちらはあまり類書もなく内容はおもしろい。
著者は文学的素地に自信があるのか、物語風に仕上げようと試みているのですが、こちらは失敗です。
翻訳は下手です。致命的な誤訳はないようですが、全体として読み難くしています。数学書の翻訳を多数手がけているようですが、こなれていない翻訳です。
英語が出来る人は平気で「翻訳が悪いので原書で読んだ方がよい」などと評してナルシズムに浸っていますが、多少翻訳が悪くても致命的な誤訳がなければ普通の人には、翻訳の方が助かるでしょう。
構成、物語形式、翻訳は減点ですが、扱っているテーマと内容は面白いので、減点をカバーして☆4つです。数学に興味がある人ならば一度読む価値はあります。
一般的な数学読み物とは一風変っています。