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数学という学問 I: 概念を探る (ちくま学芸文庫)
 
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数学という学問 I: 概念を探る (ちくま学芸文庫) [文庫]

志賀 浩二
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

ひとつの学問として、広がり、深まりゆく数学。数・微積分・無限など「概念」の誕生と発展を軸にその歩みを辿る。オリジナル書き下ろし。全3巻。

内容(「BOOK」データベースより)

「数」「微分積分」「無限」…新たな概念が生まれるとき、数学はひとつの学問としての深みと広がりを増してゆく。ひとりひとりの数学者の思索が歴史の中で積み重なることで展望が開けてきた、深い数学の森。21世紀にはどのような概念が生まれ、数学の新しい相貌が浮かび上がるだろうか。第1巻は古代人による「自然数」と「零」の発見から19世紀初頭に至るまでの、数学の広がりをたずねる。文庫書き下ろしオリジナルの、“概念”で辿る数学史。

登録情報

  • 文庫: 253ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/12/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480094210
  • ISBN-13: 978-4480094216
  • 発売日: 2011/12/7
  • 商品の寸法: 15.1 x 10.7 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By itgaki トップ500レビュアー VINE™ メンバー
すごく面白い本でした!

数学というものがどのように発展してきたかについて、数学の概念的な側面を歴史に沿いつつ解説しています。第一章では数学の基礎的概念として整数から実数、変数と関数について語り、第二章では歴史的な経緯として離散的な数学から関数で連続した変数を扱い微分積分が成立してきた過程を解説しています。概念的には、数学が実数の連続性を獲得していく過程とも読み取れました。

所々ではε-δ論法や微小面積の総和として積分が定義される箇所に数式を使用した証明などが出てきますが、高校まで数学をやっていればそれほど苦ではないように感じます。
それ以上に、数の概念的な背景の解説のあとでε-δ論法が出てきますが、非常に理解しやすい印象でした。大学では学生に敬遠されているものなのにです。歴史的な数概念から入っていくとε-δ論法の必要性と意義がはっきりするのかもしれませんね。

また、微積分の創始者として(当たり前ですが)ニュートンとライプニッツが上げられていますが、その微積分にたいする哲学の違いが明確に書かれているのは初めて読んだので、非常に新鮮でした。流率として無限時間が流れて行く中での物体の運動を記述するニュートンとモナド哲学を背景に無限小からの発想するライプニッツ。微積分学の創始者の二人とまとめられるとわかりずらいですが、やはり際立った個性的かつ天才的な二つのアプローチであることがわかります。

そのほか、無限の取扱いを物理的なものから切りはなし、数学の中で扱ったオイラーや微積分学の数学としての確立に貢献したコーシーの解説なども簡易ではありますが、ものすごく分かりやすく魅力的な解説になっています。

このように数の概念から、「何故それらが明確にされなければならなかったか?」という視点で数学を語っていくのも、数学を理解する一つのアプローチだと感じました。
ただ、志賀先生の筆力があってこそな気がしますので、この本限りのことかもしれません。

志賀浩二先生の著書というと「30講シリーズ」や「中高一貫の数学氏リース」などの題名は知っている程度でしたが、他の書籍も読みたくなりました。非常に数学に対しての造詣が深く、それらを平易に語ることのできる稀有な方だと思います。

数学に興味のなる方、老若男女を問わずお薦めです。
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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
数学ネタの本は好きで結構読みますが、これも他のと同様に、読むのに力がいります。数学的知識はもちろん、しっかり読み込む必要があります。数学を数式からでなく、概念から理解していくという視点は新鮮でした。
そういう意味では、将来数学を本格的に勉強したいと考えている人(高校生)にはとてもいい本だと思います。ちょっと数学小ネタを仕入れたいという私のような人間には向きません。自然数の定義にはうなりましたけど・・・。
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