抽象的な数学体系はどこの言語や文化であっても普遍的であろう。(足し算や掛け算の結果が国や地域で違うということはない。)
しかし、それを自然言語に表すと、一見理屈に合わなかったりなどの、ふしぎな現象に出くわす。本書はその謎に科学的な態度でのぞみ、解き明かしていこうというものである。抽象的な数学体系と、慣習的な自然言語との接する周辺領域なだけに、色々と謎や、意外な発見が次々と飛び出してくる。
日本語や英語、韓国語や中国語の例が縦横無尽に挙げられ、言葉一般の性質、そして各言語の文化・歴史背景までもが明らかにされる。音声学、音韻論、形態論などにまたがる内容であるが、特に専門知識等は必要なしに、ことばの謎とそれを解きあかす快感が味わえる。