日常生活にコンピュータが普及し、そうしたコンピュータを通して私たちの行動の多くが数値化されるようになったことを利用して、どのような分析が試みられているのかが多く記述された本です。ここに記述されているようなことは事実で、今後、ますます私たちは詳細に分析されていくことでしょう。ただ、こうしたことはまだ始まったばかりで、人工知能の反乱などのSFじみたことが起こるまでには程遠く、大量のデータを最新のコンピュータで分析しても、人間が目で見て判断するのには遠く及ばないトンチンカンな分析/予測しかできないのが現状かと思います。さはさりながら、今後入手出来るデータはますます精緻になり、包括的になっていくと予想されるし、この流れは今後数十年は続くと思われるので、一般の人も認識しておいた方が良いかと思います。本書は門外漢にも十分分かるように記述されているので、教養として読むには最適な本ではないかと思います。また、技術者系の人にとっては、具体的なノウハウは記述されていませんが、ビッグデータとかデータマイニングなどの意味を、一歩引いて、俯瞰的に見ることが出来るという点で本書は有用かと思います。