本書は「
数と図形」の復刊です。原著は1930年刊(1933年第2版)で相当古い本ですが、思考力を鍛えるのに丁度良いです。高校数学レベルの予備知識のみで、数学の奥深さが味わえる名著です。読み進めていると「大学への数学」の"学力コンテスト"を解いていた時の気分を思い出しました。(^-^) (感覚的・レベル的に近いものを感じます。"脳ミソに汗をかく"思いがします)
【主要目次】
1.素数の系列、2.曲線網の編成、3.二、三の極大問題、4.不可測線分と無理数、5.シュワルツによる垂線3角形の極小性質、6.フェエールによる同じ極小問題、7.集合論から、8.組み合わせの問題について、9.ウェアリングの問題、10.自分自身と交わる閉曲線について(評者注:"宝結びの定理"(「
美の幾何学」p.190)の解説あり)、11.整数を素因数に分ける方法はただ一通りか、12a.4色問題 (評者注:5色問題の解あり)、12b.正多面体、13.ピタゴラスの数とフェルマーの問題、14.点集団と最小包囲円、15.有理数による無理数の近似、16.リンク仕掛けによる直線運動、17a.完全数、17b.素数の無限性に関するオイラーの証明、18a.極大問題の基礎、18b.周が一定で面積が最大の図形、19.循環小数、20a.円の一特性、20b.定幅曲線、21.初等幾何とコンパス、22a.数30の性質、22b.前章の不等式の改良、
註および追加事項、"註および追加事項"への追加、解説
古代ギリシャの数学の問題の中に現代数学の萌芽を見い出す話を読むと"不易流行"という言葉は数学でも当てはまるんだなと思いますね。
数学ガールのような本が好きな読者であれば、挑戦する価値がある本です。(日本語がやや古めかしい/文章がやや回りくどいので、若干読み辛いかもしれませんが)