「数字オンチの諸君! 」の改題版で、旧著から大きな変更はないようです。(原題:INNUMERACY : Mathematical Illiteracy and Its Consequences)「ザ・プロフィット−利益はどのようにして生まれるのか」(スライウォツキー著)の中で、指南役のデビッド先生が数的感覚を養うために推薦した副読本の中に本書が含まれていました。理数系を自負する方なら抵抗なく読める難易度の本だと思います。本書を読んで「なんでも数字化して考える習慣」が身に付いたように思います。(例えば「シカゴにはピアノ調律師は何人いるか?」というような「フェルミ推定」的数字感覚) 分かった積もりになっていることも、数字に直してみると、より明瞭に事実が把握できる、するとそこから更に考えが深まる、という事が具体例を通じて良く分かります。このような「数字リテラシー」(numerical literacy=NUMERACY)を身につけるという意味で、「空想自然科学入門」(アイザック・アシモフ)や「統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?」(門倉 貴史)などの本とともにお薦めしたい本です。(こういう数的センスは物理屋さんは得意そうですね。「生命とは何か―物理的にみた生細胞」(シュレディンガー著 1944年初版)などはその代表例だと思います。理論物理家の視点から「封筒裏の計算」だけで遺伝子の構造とはかくあるべし、と迫っています)