「日本の10大新宗教」でセンシティブな話題をプロフェッショナルの冷静な目で紹介した著者の、宗教学の切り口から観る世界史の教科書といえる一冊です。書店で目次を眺めてみれば、なかなかにバランスの取れたチョイスになっていると感じるでしょう。「東西の教会が分裂する」「ヘンリー八世の離婚問題がイギリス国教会を独立させる」などの教科書クラスのトピックがあり、「インドで仏教が消滅する」「ダライ・ラマ十四世、チベットを脱出しインドに亡命する」と宗教学の本でなければ取り上げられないトピックや現代的なトピックもあります。
自分の錆び付いた世界史の知識に油をさすのなら、こういうちょっと違う切り口の本の方が面白いと思いますよ。高校時代に歴史が好きだったけど、理系で十分に授業を受けられなかった・・・というような人に特にお勧めします。