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教育 (思考のフロンティア)
 
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教育 (思考のフロンティア) [単行本]

広田 照幸
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

教育を基礎づけていた普遍的・超越的な原理が崩壊し,グローバリゼーションとあいまった新自由主義的教育改革が進行しようとする中で,「教育」という思想の危機が臨界に達しようとしている.「教育はいかにあるべきか」を語る,現在の錯綜した言説を位置づけ直し,教育の未来に向けて,新たなオールタナティヴを構想する.

内容(「BOOK」データベースより)

教育を基礎づけていた普遍的・超越的な原理が崩壊し、グローバリゼーションとあいまった新自由主義的教育改革が進行しつつある中で、「教育」を語る対立軸は揺らぎ、その思想の危機が臨界に達しようとしている。「教育はいかにあるべきか」について語る、現在の錯綜した言説を位置づけ直し、教育の未来に向けて、新たなオールタナティヴを構想する。

登録情報

  • 単行本: 113ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2004/5/25)
  • ISBN-10: 4000270079
  • ISBN-13: 978-4000270076
  • 発売日: 2004/5/25
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本(ソフトカバー)
子供にどのような教育を受けさせるか。
親や教師や一般市民や政治家の中でも様々な考えがあり、ときには対立も生まれる。

公教育の内容を誰がどのように決定していくのか。
その中で、個人の自由はどのように守られてゆくべきか。
そもそも教育における自由の主体は誰なのか。
親なのか、教師なのか、子供自身なのか。

また、教育は「自由を育てる場」であると同時に「公共性を育てる場」でもあるから、「自由への問い」は同時に「公共性への問い」にもつながる。
問いかけは教育だけなく、さらなる広がりを持ち始める。

ある意味、根源的で、尽きることのない問いかけだけれども、学校や教育委員会や国の教育方針に時折、違和感を覚える一人の親として、とても身近なテーマだと感じた。
「自由への問い」シリーズの他の本も読んでみたくなった。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:単行本
小冊子ながら中身は濃い。新自由主義的な教育改革路線にどう向き合い、どのような代案が可能なのかという困難な課題に著者は取り組む。個人化とグローバル化という現代社会の根本的趨勢が、新自由主義の教育改革プログラムに説得力を与えており、理論的には「一人勝ち」のように見える。その理由は、(1)国際的な経済競争に負けないエリートの養成という明快な目標。(2)制度に対する個人の不満を市場原理によってソフトに調整し、個人や個性の尊重を謳っている(ニーズに応じたサービスとしての教育)。(3)その一方で、モラルや規範の再構築を訴え、犯罪や非行の増加に対する人々の不安に答える・・など、我々の「個人」への肯定感情とグローバルな国家的課題との両方に軸足をもつからだ。

だが、新自由主義の教育プログラムが近代社会の生み出した「個人化」の延長線にあるならば、先進国の少子化もまた「個人化」の必然的な帰結である。それがいずれ経済成長のネックになる可能性もある。結局、人間の望ましい育て方である「教育」は、社会の望ましいあり方と相即的に語るしかない。新自由主義への著者の対案はまだ抽象的だが、「教育の自律性」という幻想に囚われない冷静な分析は、我々がこれから考えるべきことについて多大の示唆を与えてくれる。

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 清高
形式:単行本
この本の長所

現代の教育をある程度肯定しつつ(著者の基本的スタンス)、現在行われている新自由主義的教育改革の問題点を的確に指摘し、なおかつ妥当な対案を出しているところ。公立学校の選択化などの教育改革が格差を固定する効果を生ずることが予想されるので(英米の研究を参照しながら論証できている)、より教育格差の少ない方法論が選択されるべきで、そのためには(ア)教育機会配分の平等を重視する(不登校支援などを手厚くしたりする)、(イ)教育と経済の関連を綿密にデザインする、(ウ)知識重視型の教育、がなされるべきだ、とする。

この本の短所

ところどころに問題点がある。2点だけ挙げると、(ア)配分の議論だけで十分か疑問(カリキュラムなどの社会化の問題も大事だと思う)、(イ)p12の生涯学習の記述と、p93の再訓練の記述は矛盾しているのではないか(p12の記述が不当と私は考える)。

結論

長所星5つ(新自由主義的改革のある種の妥当性も問題点も指摘できていることが大きい)、短所で星1つ減らして、星4つ。
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