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教育大混乱 (新書y)
 
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教育大混乱 (新書y) [新書]

プロ教師の会
5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

緊急の教育課題は「学力低下問題」か「子ども・若者問題」か?今日の教育不全は、学力低下にあるのではない。学ばない、学ぼうとしない子どもにこそあるのだ。なぜこれを直視しないのか?一九八〇年代中葉以後に顕著になった、子どもの変容を認めず、学校が悪い、教師がダメだ、といった犯人探しに右往左往し、挙句は、愛国心があればいじめがなくなるとか子どもは本来学びたがっているのだから、ダメ教師を査定して排除すれば子どもは学ぶはずだなどと現実を無視した、床屋政談にうつつをぬかす。わが子の成績だけにこだわる親と、競争と効率と市場の論理で教育を語るだけではこの国の教育再生はみえてこない。もうこの国はほんとうにだめなのか。

内容(「MARC」データベースより)

学力低下の主因は「ゆとり教育」やダメ教師ではなく、学ばない、学ぼうとしない子どもの変容にこそある! 現場の、そして教師の論理と視点から2007年の「教育大混乱」を解明し、教育再生への一歩を探る。

登録情報

  • 新書: 221ページ
  • 出版社: 洋泉社 (2007/04)
  • ISBN-10: 4862481337
  • ISBN-13: 978-4862481337
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
 プロ教師の会は、至極まっとうなことを主張しているように思えたが本書を読んで絶望した。
 諏訪氏が1章で、プロ教師の会が主張する「80年代から子どもが変わった」という主張が一貫性を持ったものであり最も妥当な見解であるとしている一方で、3章で鈴木氏は「90年代から始まった新しい学力観で、教師の指導方針が『教える教育→支える教育へ』と劇的に変わったことを示唆している。むしろ、この30年で一番変わったのは教師の指導方針ではないのか?
 人間形成こそが教育であり読み書き計算は教えなくても良い、という本末転倒な現場の教師の知識・技能軽視の指導方針こそが学力低下や学級崩壊の一番の原因であるのに、「子どもが変わった」の一言に尽きると勘違いしているのは言い訳にしかうつらない。教師が学校で読み書き計算を教えなくなったのだから、何もできない子どもが増えるのは当たり前である。フィンランドでは徹底した補習制度で基礎学力を底上げすることで質の高い教育を維持しているが、日本では人間形成という大義名分のもと落ちこぼれを容認・放置しているのが現状である。今や学習塾ですら人間形成と学力向上を両立する方法を模索している時代なのに、学校や教師は「人間形成(=学校)」か「学力向上(=塾)」かという二項対立でしか教育を見ることができないのは時代遅れと言うほか無い。
 中盤以降は、陰山バッシング、親力バッシング等に終始し、現場に長く携わった実践家が集まって書いた本でありながら、ルサンチマンに終わっているのは甚だ残念である。結局、今教師には何ができ何をすべきかという具体的な対策については何も触れられておらず、むしろそこ(現場教師が教育の真理と具体的なノウハウを持たない現状)にこそ問題の根深さがあるのではないか。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 プロ教師の会の方って、河上亮一氏を筆頭に、残念ながら書くものに品格が感じられない。親が悪い、生徒が悪い、個性尊重型教師が悪い、文科省の行き当たりばったり政策が悪い、県教育局が悪い、上田知事はファッショ化教育肯定派なので、これはいい。
 教育って何ですか?これから育っていく子供たちを、強権の元に奴隷のようにしつけることですか?子供はどの大人が「本当に本気で自分と関わってくれるか」見てます、聞いてます。一人ずつ命があって、一人ずつ考えも感性も違うの当たり前でしょう?
 どうして、いきなりゼロトレランスという、元ニューヨーク市長が人気取りのために掲げた、犯罪撲滅運動のスローガンを、教育の場に持ち込むんでしょうか?話がとんちんかん、懲罰主義は子供の心に深い傷となり、PTSDとなり、いつ噴出すか分からない。
 飼い犬を子供の頃に殺されたといって、大人になって厚労省の退職官僚を殺害したあの人だって、懲罰として、愛情の対象だった犬を奪い取られた人なんですよ。犯罪は犯罪ですが、私は彼の心の寂しさが、とてもよくわかる。
 懲罰で押さえつけ、子供の心の喜びを取り上げて、黙らせる。見た目の学力つまり点数は上がるかもしれない。でも、心に受けた傷はどんどん深化してゆく。
 河上氏がお亡くなりになりになった頃、埼玉県のかつての教え子たちが復讐と引きこもり、疑心暗鬼の社会を見事に築いてくれることでしょう。
         
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22 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 プロ教師の会の6人のメンバーが教育の混迷や教育改革の問題について11本の論評を書く構成です。

 ゆとり教育は人間形成を目指すなど理念としては悪くなかったが、非現実的で、方法もまずかった。そのゆとり教育の失敗で人間形成を考慮しない学力向上派が勢いを増し、市場原理・競走原理を取り入れて学校や教師対象の改革を進めようとし、安倍首相の教育再生もその線で進んでいる。だが学校や教師のあり方に問題があるのではなく、子供が変わったことに問題がある。それを問題の根本として取り組まなければ、どんな改革も絵空事である。今や学力向上に必死になる余り父親の積極的な参加がブームになるほどで、子供の環境はますます危うくなっている。筆者は、個人は変わる、個人は作られる、と考えるのに対し、学力向上派は、個人は既にある、という立場で、両者には根本的な人間観の差があると主張する。ゆとり教育だけでなく、安倍首相や教育再生会議も容赦なく批判されている。

 かなり説得力のある良書だと思います。批判する人も多いでしょうが、考える材料や視点を豊富に提供してくれます。きれいごとを言わない現実的な姿勢や人間形成を重視する点も私個人として評価します。(なお、いじめの章では袋叩きになりかねないことも主張されていて、その勇気に拍手)。

 ただし一番肝腎の、子供がどう変わったか、という点については余り語られていません。「短い表現で読者のみなさんにわかるように言葉化することは難しい(p30)」と述べていて、読者は断片的な記述から推測するしかありません。これは不満です。(河上氏はある程度明確に書いています)。紙幅の制約からか、突っ込み不足、しり切れとんぼの感じを与える点もいくつかあります。

 また、明確な対案が出ているわけでもありませんが、これは誰にもおいそれと出せるものではないのでしょう。たぶん現在改革の旗振り役をしている人達も自分たちの改革が劇的な成果をあげると自信満々というわけではないだろうという気がします。

 安倍首相は社会総がかりでなければ教育は変えられない、という意味のことを言ったそうです。それはその通りだと思いますが、その前に社会総がかりで社会や大人を変えようとしなければ、教育再生は中途半端に終わると思います。
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