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24 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
斎藤孝氏の集大成的役割を担う作品,
By
レビュー対象商品: 教育力 (岩波新書) (新書)
教育者、指導者は「支配欲」「変形欲」に捕われてはならぬ、実に考えさせられる言葉だ。筆者は能動的(攻撃的)に「教育」の押し売りをするのではなく、受動的な姿勢でも生徒が群がってくる、そんな魅力的な教育者たれ、そして、そうあるためには永続的に努力をし続けよ、と主張する。会議、採点、委員会や地区、部会の活動などの雑務に追われている現場レベルで考えると理想論であり、実現の難しい主張もある。しかし、その理想に向かう姿勢を忘れて教育者でいることは筆者の言葉を引用するまでもなく「罪悪」であることも確かだ。そのあたりのトレードオフの関係が最も頭を悩ます問題であり教育者としての個人的な資質が問われる部分である。構成の支柱部は「対人関係能力・コミュニケーション力の向上方法」「〜力」「理想の教育者像とは」であり、具体的なメソッドの分量は比較的少ない。尤も、そこを差し引いても、筆者長年の主張が濃密に詰まった次世代の指標となるべき「教育論」であり、非常に丁寧に作られている良書だ。「教育者は文化を支えてる」この言葉に代表される、これから教育者を目指す方や、教育者として歩止まりな状況にある方の心を熱くするキーワードが至る所にちりばめられている。また、上司として部下の指導方法に頭を悩ませてる方にも良い刺激を与えるのではないだろうか。その他、人を指導、監督、教育、啓蒙する年齢や立場に達し、それらの原理原則と正しい方向を知りたい方々にも是非読んでいただきたい。
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「教えること」だけでなく「学ぶこと」の大切さを気付かせてくれる,齋藤孝入門書,
By ストアハウス (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 教育力 (岩波新書) (新書)
齋藤孝は,「質問力」,「コメント力」,「読書力」,「考える力」など,「○○力」というタイトルで多くの本を発表している教育学者。著書の特徴は,具体例が多く,実践方法やその効果が見えやすいことである。本書のタイトルは「教育力」というだけあって,ある意味でこれまでの仕事の集大成と言える。著者もあとがきで「特別な感慨がある」と記している。 教師に求められる力について,著書ならではの視点で語られているので,教育関係者はもちろん,「齋籐孝初心者」にもお薦めしたい本。刺激される言葉が多いので,他の著書も読んでみたくなるかもしれない。 ところで,帯にまえがきから引用されている部分は,これが教師向けだけでなく一般向けの本であることを明示するために選ばれたのだろうが,私は以下のような一節(まえがきより)をもってきた方が,「齋藤孝は他の教育学者と一味違う」ことを示せるのではないかと思う。 私の考える教育の基本原理は,「あこがれにあこがれる関係づくり」だ。新しい世界にあこがれ,燃えて学んでいる人は,魅力を放っている。その人の「あこがれ力」に触発された人は,自分も学びたくなる。教育の基本は,学び合い刺激し合う友情の関係だ。
21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
あこがれによる教育の活性化,
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レビュー対象商品: 教育力 (岩波新書) (新書)
新書だが、齋藤孝氏の渾身の一冊である。「教育」に対する情熱が行間からひしひしと伝わってくる。「あこがれにあこがれる関係」こそがあるべき教育の本質だと著者は言う。教育に携わるものがどういう人間存在でなければならないか。その根底にはより駄目になりつつある日本の文化を、日本人を何とかよい方向へ導きたい、いやともに導いていこうという教師への呼びかけがある。そのアドバイスは研究心の持続、「ノートの本質、プリントの役割」など非常に具体的で、実践への意欲を高める内容になっている。ここに述べられたことを理想的だと現役教師が批判するのは簡単だ。現場はもっと低いレベルで、教え、育てる以前に管理の段階で苦しんでいると。しかし、教師自体が自分たちの仕事に誇りを持たないで、教育が良くなっていくはずがない。その誇りを取り戻すための叱咤であり、激励だと私は思う。著者自身の「教育力」が、この本の執筆でも見事に活かされているのである。
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