デジタルリマスター版の宣伝を視て、何やら面白そうに感じた為、観賞しました。
主人公は、見るからに特出した才覚を感じさせぬ張三李四な若者。
演じるは『渡久地東亜』『伊藤カイジ』の中の人でもある荻原聖人氏。
声優として出演した作品は数回拝見した事がある。
だが、彼の俳優作品を端倪まで拝見したのは今作品がお初。
上記の二キャラと比較すれば今役は凡庸だが、徹頭徹尾違和感無い演技を披露してくれた。
その主人公がある宗教団体に興味本位で接触入団することで物語は回り始める。
北野演ずる拝金主義の人非人な教団幹部や、現在と同工異曲な顔を持つ岸辺さんの海千山千ぷりが配役の大正解を物語っていた。
武繋がりというだけで引き合いに出すのも安直なんですが、感想として北野武監督作品より楽しめました。
仏壇に線香あげるのは彼岸とお盆位という、余り宗教に関係しない生活を送っている身としては、宗教団体の楽屋を覗き見ているだけで
『刑務所の中』に類似した非日常的な好奇心を満たすことができた。
そして、宗教を金の成る木として利用する敵本主義教団幹部と、伊勢へ7度熊野に三度の信仰心で以て、救済の宗教への帰結を訴える信者との衝突も一つの主軸として機能。
そして、終結では
「乳臭が就任してもお前等どうせ信じるんだろ?」という容赦ない嘲笑をくれる。
良い邦画をまた一つ発見できた。