なるほどな、と思ったのは「インテリ風の婦人に多いのですが―非常に高い、細い声音で話す人が多い。
たいていは胸を吊り上げて、胸と頭だけに声を響かせている。」
「聞いていて安心できない、じきに疲れてくる」
いるよね?こういうおばさん。で、あんまり話を聞かなかったりするよね?
これは決して姿勢をよくしろとか、声の出し方を工夫しろという話には留まらない。
ことばというのは他者とのコミュニケーションだけど、ことばはからだと一体となって初めて伝わってくるんだ、という話。
「足が釘付けになる」「開いた口が塞がらない」「声を呑む」「息が止まる」「血が退く」「腰が抜ける」…
これを「驚く」だけで表現できるだろうか。
頭だけで素早く処理したところで、他者どころか自分の感情さえも見失ってしまう。
それが分からない教師はそんな人間を育てちゃうよ?という教育批判の本。
でも、教育にとどまらず、「からだ」の大切さを見なおせる良書。