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敗戦後論 (ちくま文庫)
 
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敗戦後論 (ちくま文庫) [文庫]

加藤 典洋
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「戦後」とは何か?いま生きられる場所の深部で「われわれの戦後」と出会い、真にラディカルな思考の回路を拓く力作評論集。

ここで辿られているのは、もしわたしが戦後の問題を考えるとしたら、どういう順序になるか、ということではないかと思っている。……オレは知らないヨ、という無関心を起点に、戦後と戦後責任について考えるとしたら、その順序はこうなる。そういうことをわたしは、ここに、政治と文学と、2つの方向から、2つの論の形で、書いてみたつもりである。(「逆行の弁――『敗戦後論』前史」『本』8月号)

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

「戦後」とは何か?敗戦国が背負わなければならなかった「ねじれ」た国のあり方から、われわれはどのような可能性を受けとるべきなのか?自国の戦死者300万への弔いが先か、被侵略国の犠牲者2000万への謝罪が先か。発表後、大きな反響を巻き起こしたラディカルな議論の原点が、戦後60年経ったいま、ここに、文庫で蘇る。「靖国」問題や「政治と文学」について考えるための、この先の指針となる基本書。

登録情報

  • 文庫: 362ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2005/12)
  • ISBN-10: 4480421564
  • ISBN-13: 978-4480421562
  • 発売日: 2005/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
英訳待望 2011/1/9
形式:文庫
この本は英訳されていない。(2011.1.9現在)
アメリカでは原著(『敗戦後論』)を読まずに、イメージや、英語で書かれたこの本に対するレビューだけを参照して、著者がファシストだの、言われているらしい。
誰か、この本英訳しないかなあ。
爆発的に売れるかもしれないし、歴史が変わるかもしれない(ちょっとおおげさかな)。
在日米国人(日本生まれ)のリンダ・ホーグランド監督のドキュメンタリ映画『ANPO』の特集が、アメリカ指折りのアート誌(?)で特集されるらしいし、期は熟している筈。

誰もやらないなら、自分がまずは私訳するが。。
出版社、学者たち、もっとがんばれ!
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29 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
誠実さ 2006/12/11
形式:文庫
 この「敗戦後論」は発表当時、非常に大きな話題(賛否両論、否が多かったが)となったが、実際私もこの論文は相応の重要な問題提起を含んでいると思う。特に戦争を直接は知らない私にとっては、考えさせられるところが多かった。

 これによって加藤氏は、「ネオナショナリスト」呼ばわりされることになったが、問題となった「自国の戦死者を先に追悼する」ということについて、私は戦前の日本と私たちの繋がりを確認する、という風に理解した(というかそうとしか読めない)。そもそも、戦前の日本が私たちと切り離されているとしたら、私たちにアジアの人々へ謝罪をする権利があるだろうか。彼があえて「われわれ日本人」という主体を立ち上げなければならないと考えるのは、あくまでも順序の問題であると思う。

 

 ところで、この本の本当の読みどころは次の「戦後後論」ではないだろうか。ここで、彼は自らの専門である文学を通して、私たちが、ある「正しさ」(それは戦争責任の問題も含む)について「そんなこと知るか」という権利を認めて、その上で、そこを出発点にして「本当はそれじゃ駄目なんじゃないか、と(誤りうるかたちで)考えればいい」と言っていると思う。

 全ての人が始めから「正しい」わけではないのだ。たとえ頭ではわかっていても、「正しさ」を本当には実感できなくて、しかもその「正しさ」が当然のことのように語られることに悩んでいた私は、この「戦後後論」に随分勇気づけられた。

「正しさ」の上からの説教ではない、私たち一人一人違う出発地点を認め、後押ししてくれる温かさと、誠実さが「戦後後論」にはあると私は思う。

 いずれにせよ、読んで損は無いと思う。

 
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18 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 青ち
形式:文庫
この本で著者が言いたかったことは、「あとがき」に最も簡潔に書き表されているように思う。

かつて、高橋哲哉の激烈な批判に端を発した「歴史主体論争」との関連で少し関心を持ったのだが、どうもあまり真面目に読んだ記憶がない。おそらく当時の私には、著者が言いたいことを理解するアタマがなかったのであろう。

多少のナショナリズム論や死者論をかじった今になって改めて読み返してみると、少なくともかつてよりは著者の議論についていけるようになった自分に気がつく。それはおそらく、汚れた自分を汚れたままに引き受けつつ、それでもなお考えるということに、多少慣れてきたせいかも知れぬ。あまりに潔癖で正しすぎる思想は、不潔なるもの、意に染まぬものを切り捨てて恥じることがない故に、それらからの反動を招き、永遠に抜け出せぬ輪廻の業を背負わざるを得ないのである。著者や解説の内田樹が言っているのは、共同体の一員たる自らにまとわりつく汚れや暗闇をも取り込んでこそ共同体から公共性に開かれる通路の開鑿可能性、そのことではないのか。

なるほど確かに、当時著者に投げかけられた「批判」は、ほぼ全てが的を外しているどころか、まったくあさっての方向を向いていたわけだ。

内田樹のような論者が本を量産する昨今ならば、かつてとはまた違った受け止められ方をするかも知れない。そう思わせる一冊である。
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なんて読みが浅いんだろう
 著者のナショナリズムについてはここでは触れません。
 それより著者の小説読解力に疑問を感じます。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/6 投稿者: ねっとてんぐ
高橋哲哉との論争が白眉
謝罪の主体統一云々の議論は正直その前提につまづく。
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