もう16年前なんだ...。当時通っていた予備校の講師に、これは読むといいって薦められたのは。それにしても、何度も思い出したように読み返したくなるこの本の魅力って一体何なんだろう?特に、元オリオンズの榎本喜八について書かれた、『さらば宝石』は何度読んでも新鮮な感動に襲われる。スポーツファン、特に野球ファンなら、絶対に引きつけられてしまう何かがあるはず。この一冊に魅せられて、以来数々の 沢木の著作を貪り読んだけど、未だにこれを超える作品には巡り合ってないって気がする。単純な敗者の美学っていうだけの本じゃないし、何ていうか、間違いなく沢木自身が自分自身の何パーセントかを賭けて、読んだ人の心を揺さぶろうとした..そんな風に思わせる一冊だな...。