「破裂」「昏睡」「切断」など、11の章から成り立っている。
ベテラン医師と若手・見習い医師の会話から始まり、実際に体験
したエピソードを交えた構成になっている。この文章のリズムとい
うか、流れが見事なもので、ついつい引き込まれてしまう。「救命
病棟24時」とかいうドラマがあったけど、この本の足元にもおよ
ばないと思う。
溺死した子供が死んだことを受け入れられず蘇生措置をするよう
頼み込む母親、植物状態の夫を10年間自宅で世話した妻、生死の
境から復帰した息子を見て「顔の傷は残るんですか?」と聞く親、
エイズ患者の夫が自殺しても顔色を変えない妻・・・・・・。
テレビでは表現できないドラマがこの本にはある。