今回はようやく聖砂国完結編です!
今作はスピード感もあって、有利も有利らしい行動を取っていて
「ああ、まるマが戻ってきたな」という感じです。
前巻が中だるみのようでいま一つ面白みに欠けたので、嬉しいです。
以下は少し内容に触れるのでご注意を。
何といっても最大の見所は、コンラッドが有利の元を離れた理由が少し
分かること、そしてそれによって二人の間のギクシャクした痛々しい
思いが、確実に溶かされていくことです。カロリアから長期間に渡って
擦れ違っていた二人なので、この展開に次巻からの希望が持てました。
お互いを絶対にあきらめきれずにいたと思うんですが、やはり「言葉」
があるのは違いますね。思いの強さがじんわり伝わってきました。
そして、サラレギーとイェルシーとアラゾンの確執めいたものが
明らかになり、少し愛憎入り組んだ感じが彼ららしいと言えるでしょうか。
サラレギーにますます惹きつけられ好きになれるのではと思います。
そして気になっていたヨザックも、コンラッドに引き続き希望が持てるのでは
と思いました。このために今までの番外編が書き上げられていたのかと思うと
大変な伏線です。
とてもお勧めです。ぜひ読んでみてください。