Edith Stokey and Richard Zechhauser, "A Primer for Policy Analysis"(1978, W.W.Norton & Company)の翻訳が本書です。
序文で「公的部門の政策策定者は、公的な資源がどのように配分されるべきかを決定する際に難問に直面する。(中略)各行為それぞれのメリットとデメリットを慎重に検討しなければ、賢明な選択を行うことはできない。この分析をどのように行うかが本書の主題である。」と書かれるように、本書は多面的な見方と客観的な判断方法を身につける手掛かりを与えます。
第1章の『本書の構成』で書かれるように、第I部では政策問題について考え、選択を行う上での枠組みの理解、第II部は各種モデルとそれに対する分析方法の理解、そして第III部は政府介入を含めて政策選択を行う場合の倫理的問題を考えるものとなっています。第III部はアメリカ合衆国という背景を理解した上で読む必要があります。
本書を読むたびに「手法の理解は必要だが、その対象を分析的に理解できる基礎知識が不可欠」というごく当たり前のことを再確認させられます。