「政治にはカネがかかる」とはよく聞く話だが、それが具体的に何なのかを知る上で勉強になった。
加えて、なぜカネがかかるか、献金の歴史はどうか、外国では政治資金をどう規制するか、企業献金にまつわる裁判など、情報は多い。
やや筆の進め方に枝葉が多く、話の本筋がわかりにくく感じるところもある。しかし慎重に読めば体系立てて書かれていることがわかる。
国際比較のところは、詳細に検討したらそれだけで一冊本が書けそうな内容に思えた。筆者は米仏に倣って、日本でも独立した行政組織による政治資金管理を行うことを唱えている。それではなぜ、米仏でそうした制度ができて日本でできなかったのだろうか。
最後に、新書は新書でも硬派な部類に入るので、気軽な読み物では断じてない。腰を据えて勉強するための本だろう。