古今東西―紀元前から20世紀、西洋から中国、日本に至るまで、
星の数ほどある政治学の著作物から30の名著を選りすぐって紹介してくれる。
日本を代表する政治学者である佐々木氏が書いたきっちりとした文章であるがために、
けっして「平易で読みやすい本」ではないかもしれない。
とはいえ、難解であるといわれている30の名著を、それぞれ4-7ページという決して多くない紙幅の中で、ポイントを絞って紹介しているところは圧巻で、さすがの慧眼の持ち主だなと思わされる。まさに知的好奇心をくすぐる「入門本」であるといえる。
政治学を単に教養という視点から学ぶのでは危険で、常に現実の社会とつきあわせながら学ばなくてはならないとする姿勢もまた、刺激的だ。