カリフォルニア大学におけるヴァン・エヴェラの学部低学年用の講義録を基に編纂された政治学方法論の教科書。
「科学とは手法である」という名言があるが、政治学の方法論を学ぶことは難しい。
というのも、率直に言って政治学は未だ方法論の確立が遅れている分野でもあるからである。
そんな政治学における方法論の確立を図ったのが「社会科学のリサーチ・デザイン」である。
政治学を学ぶものなら、必ずこの本を手に取る必要がある。
しかし、正直なところ、この本は大変難しく、政治学初級者にはなかなか手が出ないのが実情である。
今回の「政治学のリサーチ・メソッド」はそんな初級者たちに、方法論とはどうすればいいのかを教えるものである。
「政治学を修めたい」「国際関係学をやりたい」という学部生は一度手に取ることをお勧めする。
内容を実践すれば自分が書くレポートの質が飛躍的に上昇するのがわかるはずである。
ただし、初級者用に分かりやすく説明しようとしているため、やや正確性が欠ける記述がある。
致命的なポイントではないものの、若干気にはなるので星4つとした。