テーマは官僚と政治家の組織論ですが、この国の歴史と国民性、遵法精神など様々な問題点を示してくれます。官僚制組織と「共生」しつつ、政治優位のシステムを築く方策とこれまでの失敗の原因を指摘しています。官僚機構とステイクホルダーとの関係の流動化、知的源泉の利用の仕方、キャリアシステムの改善など指摘は多岐にわたりますが、反面教師を現実に見ているので説得力があります。
ただし法律を逐次改訂していかなければならないなど、その改善への道のりも遠いことが分かります。
国政の現状を嘆き分析するだけではなく、民間の組織に関する教訓もかなり含まれていて、とてもためになりました。反面教師が多すぎるのは難点ですが。