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政治の精神 (岩波新書)
 
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政治の精神 (岩波新書) [新書]

佐々木 毅
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

複合的な危機のなか、政治が融解している。問題の核心は何か。政治を支える精神的な素地をどこに求めたらよいのか。マキアヴェッリやトクヴィル、ウェーバー、丸山真男らの思索を手がかりに、政治という営みの本質について、原点に立ち返って吟味。政治家のみならず、政治を取り囲む人々の精神、さらには政党政治の条件について考察する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐々木/毅
1942年秋田県に生まれる。1965年東京大学法学部卒業。東京大学法学部教授、同大総長を経て現在、学習院大学法学部教授。専攻は政治学史、政治思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2009/6/19)
  • ISBN-10: 4004311896
  • ISBN-13: 978-4004311898
  • 発売日: 2009/6/19
  • 商品パッケージの寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 まれに見る完成度 2011/9/25
形式:新書
本書は岩波新書の歴史にのこるであろう
近年の岩波新書のなかでも特に完成度の
高い作品である。
他のレビューで本書が難解であるとの
指摘があるが、本書を理解できることが
社会科学の学術論文を理解できる能力が
あるかどうかのひとつのものさしになる
と考える。

本書が難解と感じる人たちが現代日本社会の
大多数の人たちである現状を考えると、1961年に
刊行された岩波新書の一冊、丸山眞男著『日本の思想』を
理解できる人は2011年の日本にはほとんどいない
というきわめて嘆かわしい状況が想像される。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 政治を見る目が変わる本 2012/11/1
形式:新書
他のレビューに、稀に見る好著という評価があるが、私も同様に、この『政治の精神』を非常に優れた書物として推奨したい。

この本に書かれている内容を乱暴にも一言で言うとすれば、民主制と政治的統合がいかに結びついているかを明らかにするものと言うことが出来る。

政治的統合とは、政治上の決断と実行において生じる意見の対立を一つの意見や立場に集約することを意味する。

そこには、誰が多様な意見をまとめるのか、という視点から政治権力が必ず付随する問題となる。

民主制が政治的統合を保証するものかどうかを明らかにするために、第一章では、政治を考える視点を佐々木氏は提供する。

「政治的統合は、意見の相違を前提にして成り立つ概念である」ため、意見の相違をいかに政治的統合に結びつけるかという視点が出てくる。

政治的統合は、自ずから生まれるはずはなく、担い手が必要とされる。多様な意見を政治的統合に集約する担い手を選び出すために、政治的手続き、つまり選挙制度の議論が必要となる。

また、政治的統合は、決断される内容を伴うことから、政治的統合の対象が議論される。

そして、政治的統合に付き物の政治権力をいかに抑制、制御するかが議論される。

第一章で提示された、

政治の対象(政策の争点)
意見の多様性(主体の複数性)
政治家(政治の担い手)
選挙制度
政治権力

これらの概念を用いて、古代ギリシャの時代から現在まで、民主制(君主制、貴族制、専制政治も議論されている)がいかに政治的統合を実現してきたか、もしくは実現してこなかったか、が本書全体を通じて論じられる。

「政治的統合メカニズムの変更や改革は歴史の中で不可避なもの」である。その変遷を第一章の古代ギリシャの事例も含めて、

ビスマルク体制からワイマール体制への転換期におけるドイツの無力な議会制と政党を批判したマックスウェーバー、

アメリカのデモクラシーを観察し「境遇の平等化」が「個人主義」をもたらし、「誰もが独立して弱体」化したところに「穏やかな専制」が生まれると見抜いたトクヴィル、

公衆はそもそも政治に完全には関わる時間も能力もないという現実から、単純化された政治認識を伝える象徴の一つの新聞とそこから作り出される世論を通じて大衆を操作する指導者と、ステレオタイプ化した支配された大衆という構図を見抜いたウォルターリップマン、

人民による統治が不可能であることを認め、新たに政党に着目したシュンペーター、

政治とは、最善の選択ではなく、「悪さ加減の選択」であると述べ、盲信によって生じる幻滅や失望といった政治的態度を改め、政治は地道なプロセスであることを認識せよと説いた福沢諭吉と丸山眞男、

などなどを引用しつつ、民主制と政治的統合メカニズムが歴史的に論じられる。

私は本書を読み、トクヴィルに非常に興味を持つことが出来た。トクヴィルの議論が、現在の日本に当てはまる点があるように思えたからである。

「専制がこの世界に生まれることがあるとすれば、それはどのような特徴の下に生じるかを想像してみよう。私の目に浮かぶのは、数え切れないほど多くの似通って平等な人々が矮小で俗っぽい快楽を胸いっぱいに想い描き、これを得ようと休みなく動きまわる光景である。誰もが自分にひきこもり、他のすべての人々の運命にほとんど関わりをもたない。彼にとっては子供たちと特別の友人だけが人類のすべてである。残りの同胞市民はというと、彼はたしかにその側にいるが、彼らを見ることはない。人々と接触しても、その存在を感じない。自分自身の中だけ、自分のためにのみ存在し、家族はまだあるとしても、祖国はもはやないといってよい」

政治を視る上で、新書という媒体においては十分な論点が述べられていると思われる。

今よりも、より政治を分析して視れるようになりたいと思う者に、この本書を自信を持って推薦する。

以下、蛇足。

他のレビューに本書が難しいとの指摘があるが、私もそのように感じる点は多々ある。

一つは、この本が、政治における理論の書だからである。

本書を読まれた方なら分かるであろうが、理論の提示とそれについての議論に比べ、理論の元となる現実や事実の提示が本書には極めて少ない。

そのため、イメージを湧かせることが出来る読者とそうでない読者では、理解に差が出ることは否めない。

私は、古代ギリシャの人物や言葉に対して知識が乏しいために、それらに多少思考を止められたが、全体を通してみれば、それは些細なものである。

しかし、理論と議論を追う中で、理解が乏しくなる場所があれば、思考の中で理論を追うことが難しくなることは事実である。

二つ目は、この書籍の編集者の編集力不足によるものである。

理論を述べた書物は、理解を読者に容易にさせるために、指示語や代名詞を極力抑えた方が私はよいと思う。

ただでさえ、頭の中で議論を追わなければならない書物に、指示語や代名詞は、読者の思考に対して余計な負担を強いるだけである。

また、一文の中に、ほんのひとことを付け加えれば、文章の理解が著しく進むであろうに、と思われる文章が非常に多い。読んでいる際に、突発的に言われたと感じるようなことがしばしばあるのだ。

前の議論を振り返れば、「あぁ、このことか」と分かる。しかし、言葉が足りない文章を推敲するのは編集者の役割である。理論や議論を述べていく中で、読者の立場で読みやすさを考えることは新書という媒体であるならば必要であろう。本書の内容における価値に比して、編集者は全くの力不足であると感じる。

また、本書は、頭の中で議論をしっかり追う必要があるため、斜め読みや速読で読んでも価値は十分に分からないであろうと思われる。
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5つ星のうち 5.0 「何となく」が「明確」に 2013/5/8
形式:新書
 政治や政治家について、日ごろ何となく感じていることを明確にできる良書です。

 プラトンから始まり、アリストテレス、マキャヴェッリ、トクヴィル、丸山真男など古今東西の政治思想の古典から、民主制や自由、平等などの概念が的確に引用されており、それらの解説も非常に分かりやすい。

 特に、直接民主制の限界、間接民主制の主権の問題などの説明は、新書版としては類を見ないほど素晴らしいです。

 私は、政党の大切さを改めて学びました。トクヴィルが「アメリカのデモクラシー」で力説しているように、民主制の社会では、人と人とが組織化されていく結社が重要です。政党も結社に該当します。

 ところが、わが国では、政党のあり方がいい加減というか、国民を馬鹿にしているというか、本来期待されている役割を果たしておりません。政治家の資質が問題なのか、選んでいる有権者の問題なのか、はたまた、メディアの能力の低さが問題なのか。

 グローバリゼーションと少子高齢化の急速な進展の中で、日本社会におけるシステムの再編が喫緊の課題ですが、政党も再編しゆく過渡期なのでしょう。ただ本質的な変化は、「政治の精神」を体現する、政治家、有権者、メディア人の育成からしかなしえないでしょう。

  
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0 じっくりと読みたい
民主主義がいかなる思想に基づくシステムなのか、民主主義がきちんと機能するために求められる政治家の資質は何か等についてじっくり考える機会を与えてくれる本である。若干... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: PIVO
5つ星のうち 4.0 エリートの政治論―「競争と選択」による政治的統合論―
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投稿日: 2010/11/28 投稿者: hindsight
5つ星のうち 1.0 政治学者に何ができるのか?
 本書の「終章」だけ読んでみてはどうでしょう?

 (「終章 政党政治の精神――日本政治のための覚書」)... 続きを読む
投稿日: 2010/5/30 投稿者: 中間
5つ星のうち 3.0 内容は濃いと思います
ただ、表現が難しくて
私には、よく理解できませんでした。

最後の章ぐらいでしょうか、すんなりと読めたのは
投稿日: 2010/3/5 投稿者: ahum
5つ星のうち 3.0 時宜を得たものとも思えますが、一寸時流に阿り過ぎた不満
今を時めく21世紀臨調共同代表である佐々木毅氏、元東大総長の肩書もあり、総選挙間近い時期、時宜を得たものとも思えますが、別の見方をすれば、一寸時流に阿り過ぎた不満... 続きを読む
投稿日: 2009/8/16 投稿者: kirkhanawa
5つ星のうち 4.0 政治家の胡散臭さはぬぐえない
人々が暮らし、社会が生まれ、国として運営されていく時に、どうしたらうまくいくかこれまで煮詰まるほど考えらえてきた。それがよくわかる。... 続きを読む
投稿日: 2009/7/22 投稿者: わかすぎ一路
5つ星のうち 3.0 佐々木政治学への入り口
 本書は、古典的な政治思想の研究をしつつ、一方では、具体的な政策提言も積極的におこなっている佐々木毅によるものだ。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/26 投稿者: 建具屋の半公
5つ星のうち 5.0 国家・社会・市場、そして政党―彼らとどう付き合うか?
本書は、政治思想史を専門とし

現在は学習院大学教授である著者が... 続きを読む
投稿日: 2009/6/26 投稿者: ☆juri+cari☆
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