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政権交代の経済学
 
 

政権交代の経済学 [単行本]

小峰 隆夫
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

経済無策、経済オンチといわれる民主党政権。最重要閣僚の菅直人副総理兼財務大臣兼金
融財政担当相がマクロ経済学の基礎である「乗数効果」を知らなかったことはともかく、
政権交代によってこれほどの「混乱」「失望」「リスク」を生じたことは、多くの国民に
とって予想外の出来事だった。

本書は小峰隆夫法政大学教授を中心としたエコノミスト集団が経済学のベイシックな
理論を使って政権交代は何をもたらすのか、民主党の経済政策は果たして妥当なのかを
分析した。

第1部「経済理論から政策を考える」では、「ホテリング効果」「パレート最適」「乗数
効果」「共有地の悲劇」「時間整合性」「エージェンシー問題」「規模の経済」などの理論
を使って財政政策、公共事業、農業政策などにメスを入れる。

第2部「民主党の経済政策を点検する」では、「いのちを守る政治」は自殺の減らした
のか、最低賃金の引き上げは失業者を減らしたのか、子ども手当てで出生率は上がるの
かなどホットなテーマを取り上げている。

内容(「BOOK」データベースより)

政権が変わるリスクとは何か?政権党も野党も必読の政策原論。

登録情報

  • 単行本: 238ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2010/5/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4822248046
  • ISBN-13: 978-4822248048
  • 発売日: 2010/5/20
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 135,445位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
第1部の「経済理論から政策を考える」が興味深い内容でした。第2部も興味深い内容ですが比較的常識的な内容でした。
私が認識を新たにしたのは以下の点です。
・ホテリング効果とは米国の経済学者ハロルド・ホテルングが指摘する現象で、2大政党のもとで政策が似通ってくることで、これは票を多く獲得しようとすると自然とそうなるということでした。たしかに自民党も、民主党も「市場原理の行き過ぎを是正する」「地方主権」「天下り・渡りの禁止」「世襲候補の制限」「官邸機能の強化」「教育費支援」「非正規雇用の正規化」などをマニフェストで言っており似ています。なお、市場原理批判に関しては、誰も市場原理万能と思っていないしそういう政策も打ち出していないので、まと外れと評価しています。
・財政悪化を「共有地の悲劇」理論で解説するというのも始めて知りました。共有地は厳しいルールがあって初めて存続するように、国債発行も厳しいルールがなくてはならないというものです。
・農家の戸別所得補償政策は、自民党政権で進んでいた農業の大規模化によるスケールメリットの追給と国際競争力の強化に、完全に逆行するものだと評価しています。
・財政出動の乗数効果については、モデルのレベルで様々に評価でき、クラウディングアウト・国際経済(マンデル・フレミング理論)・DSGEモデルなどを考えるとかなり小さくなるということです。計量経済モデルを使って「コンクリートから人へ」の政策の乗数効果を検証し、否定的に評価しています。
・アジア共通通貨についてですが、通貨統合の費用として通貨主権の放棄とそれに伴う金融政策の独立性放棄・国単位の通貨発行利益の放棄・為替調整による各国経済観の不均衡調整が不可能になるということがありますが、最後の点を克服するための最適通貨圏の条件(ショックの対称性・経済の開放度・労働の移動性)をアジア地域は満たしていないと評価しています。
・自殺増加の有力な原因は失業や破産と評価しています。
以上、私の知らないことが多く、大変勉強になりました。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
タイトルから内容は想像しがたいが、中身は明解で、民主党政策の批判の書である。「第一部 経済理論から政策を考える」の理論編と「第二部 民主党の経済政策を点検する」の政策分析編の2部から構成され、内容は盛り沢山。記述は入門書的でわかりやすい。経済学の概念や経済理論の有効性が強調されているが、これだけ経済理論やツールが精緻化されながら、なぜサブプライム問題やリーマン・ショックやギリシャ金融危機の予想もできなかったのか。経済学による分析の有効性を考えるためには、逆にその限界をしっかり考えておく必要があるように感じた。

個々の民主党の政策に対する批判は納得できる議論もあるが、エコノミストによる分析がかならずしも政治性から自由であるとも思えない。民主党の政策が過去の自民党政権の政策に対するアンチテーゼとしてだされている以上、「政権交替」の議論をするためには、民主党の個々の政策を経済学的に批判するだけでは十分ではないように思われる。

表紙のインプリケ ーションは微妙。おそらくそこにメッセージが隠されているとすれば、著者たちの政治的スタンスや理想とする国家像を暗に示しているのかも知れない。 本書に対する民主党系エコノミストによる反論、また著者たちの過去の自民党の政策に対する見解も聞いてみたい。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
純粋経済学、厚生経済学、労働経済学などの概念や理論を使って、与党の経済政策を表面は穏やかに実は辛らつに批判する。表紙とタイトルからは、内容が想像できないのは工夫と言うべきか、それとも間違いか。。。
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