帯に「世界を巡る新興国マネーの真実に迫った一冊」と推薦されています。
政府系ファンドで、膨張と収縮を続けるマネーの姿を描いています。
僕的には、欧米と新興国が、マネーでつながっていることがわかる一冊だと思います。書き出しは、「高層ビルは富の象徴」で始まっています。NHKスペシャル「沸騰都市」を連想しました。
この本では、中国、クウェート、サウジアラビア、ロシア、モンゴルが取り上げられています。政府系ファンドは「マーケットの変動に対する断熱材」として位置づけています。世界の株価はリーマン・ショックで暴落。でも、金融サミットはG7ではなくBRICsやサウジアラビアなどが加わったG20で話し合われるようになりました。中国の4兆元(約55兆円)の経済対策に、市場は期待。新興国のことを理解しないと、投資はできないと、思わせる一冊でもあります。
危機後の新興国や資産運用について、筆者はどう考えているのか。テーマが広く、物足りない面もあります。次の一冊を期待したいですね。