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放送禁止歌 (知恵の森文庫)
 
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放送禁止歌 (知恵の森文庫) (文庫)

森 達也 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

岡林信康『手紙』、赤い鳥『竹田の子守唄』、泉谷しげる『戦争小唄』、高田渡『自衛隊に入ろう』……。これらの歌は、なぜ放送されなくなったのか? その「放送しない」判断の根拠は? 規制したのは誰なのか? 著者は、歌手、テレビ局、民放連、部落解放同盟へとインタビューを重ね、闇に消えた放送禁止歌の謎に迫った。感動の名著、待望の文庫化。


内容(「BOOK」データベースより)

岡林信康『手紙』、赤い鳥『竹田の子守唄』、泉谷しげる『戦争小唄』、高田渡『自衛隊に入ろう』…。これらの歌は、なぜ放送されなくなったのか?その「放送しない」判断の根拠は?規制したのは誰なのか?著者は、歌手、テレビ局、民放連、部落解放同盟へとインタビューを重ね、闇に消えた放送禁止歌の謎に迫った。感動の名著、待望の文庫化。

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5つ星のうち 5.0 放送禁止歌など、どこにもなかった, 2007/2/18
By 丁三 (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
「東京番外地」で著者の森達也氏を知り、本書にも興味を持った。

本書はテレビディレクターである森氏が
1999年に制作、放映したテレビドキュメンタリー「放送禁止歌」の取材過程を
つづったものである。

当初のテーマは、特定の歌謡曲を放送禁止処分にする「権力」を追う、というものだったが、
取材が進むうち、そんな「権力」はおろか「放送禁止歌」すらも存在しないことがわかる。
ではなぜ、放送されない歌、発売されない歌があるのか。
それはメディア自身の過剰な自主規制が原因であった。
放送禁止歌は「お上」や「圧力団体」ではなく、
メディア側の人間(=森氏自身)が自ら生み出したものであった。

表現の自由は思考の自由と等価であり、絶対に守られるべきものである。
しかし、差別用語やわいせつな性的表現、暴力シーンなど、
ある種の表現が相手を不快にさせたり、尊厳を冒涜したり、名誉を傷つけることもある。
だからこそ、批判やクレームを引き受ける覚悟なしに、本来、自由な表現はありえない。

メディアは、そうした批判やクレームを引き受ける覚悟もなく、
トラブルを避けたい一心で、放送禁止歌を生み出してしまった。
そしてそれとひきかえに、表現の自由、思想の自由という、
メディアにとってもっとも重要なものを放棄してしまった。
これが、森氏のメディア批判、自己批判である。

なかなかに骨の太い本である。
残念ながら筆者は映像は未見だが機会があればぜひ見てみたい。
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39 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 興味深い論考で、労作だと思いました。, 2006/7/8
By sasabon - レビューをすべて見る
(TOP 10 REVIEWER)   
筆者の森達也さんは、テレビのドキュメンタリー番組のディレクターです。
1999年11月6日の深夜に放送されたフジテレビの「『放送禁止歌』〜歌っているのは誰?規制しているのは誰?〜」という番組製作の過程で知り得たことに加えて、いろいろな取材を通して知り得た情報をこの『放送禁止歌』というタイトルの本にまとめました。

当方は筆者の2歳上ですので、その問題意識や時代感覚は共有しています。
自分自身の青春時代を振り返りながら、1970年代にあれだけ支持された岡林信康の「手紙」や赤い鳥の「竹田の子守唄」が何故放送禁止になっていったのかを知りたいと思うのは当然です。
そのあたりの経緯に付きましては、藤田正著の『竹田の子守唄―名曲に隠された真実』に詳しく記されていますので、併せてお読みください。

この『放送禁止歌』の取材の過程で、「規制の事実」というものは、放送局内の者たちが状況を理解しないまま、それらの作品を「タブー」扱いしたことから端を発したことを知りえましたし、メディアの世界のいい加減さに呆れもしました。

なお、本書に収録された「放送禁止歌」の作品の数々に久しぶりに再会できたのはうれしかったですね。註釈も詳しく、フォーク世代にとってそれらの作品は青春の思い出とオーバーラップします。
1970年代に青春時代を送った方々には是非オススメしたい著作だと思います。
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 放送禁止歌って何?, 2005/1/9
放送禁止歌という題名にひかれて買ったこの本。実は80年代に生まれた私は放送禁止歌とは具体的にどういうものをさすのかを知らなかった。泉谷しげるや、なぎら健壱の歌にも放送禁止歌が含まれていることをこの本で初めて知る。同時に彼ら以外の歌手にもある多くの放送禁止歌が本の中で紹介されている。
 この本は放送禁止歌とは何かだけを紹介する本ではない。放送禁止歌は民放連の自主規制によって、放送禁止リストがあると考えられていたが、実態は違っていることを示した。実態は各テレビ局の自主規制によるのであり、その自主規制を避けてきたマスコミ、筆者自身が問題ありと指摘した異色作といえよう。中でもなぎら健一の「言葉に罪はなく使い方による」という話が印象に残った。
 この本はメディアに対してだけではなく、私たち一般人、若者に対しても、あるメッセージを投げかけている。そのメッセージとは自己責任である。詳しくは読んでほしい。その点が一種のメディア本にとどまらない評価と多くの支持を受ける理由なのだと思う。
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