『放課後トゥーランドット』です。
音楽ネタ作品かと思ったら、トゥーランドットになぞらえた展開にした作品です。音楽にしてもトゥーランドットにしても、さほど深く専門知識には突っ込んでいません。
全体としての感想は、、典型的な美少女文庫作品を全年齢化したような感じ、です。美少女文庫を読んでいない人には無意味なたとえですが。
メインヒロインの桜蘭会長と主人公がうち解けるまでの時間稼ぎ、といったら口が悪いですが、前半はサブヒロインである演劇部部長の渚とのさまざまなイベントでつなぎます。えっちぃポイントも多々あります。
それが、中盤のミッションなどを通じて会長とうち解け、協力して三人でトゥーランドットオペラを演ります。クライマックス部分は、家族設定や本番シーン含めてやや急ぎ足にも感じましたが、それでも結構ジーンとくる仕上がりでした。
ラストが、それぞれのキャラの決着部分がやや曖昧でした。続編が出ることを視野に入れて、というのならある程度分かるのですが、第一巻あるいは単発としてならば物足りなかったです。会長の偽装疑惑はそのままでしたし、元部長なども思わせぶりな登場の割にはそれだけでしたし。
キャラとしては、冒頭のぶっとんだ会長のツンの暴れっぷりは、さすがにちょっと受け容れがたかったです。また、実質ゲーム部である主人公はいいのですが、会長までがネット用語を多発するのはイメージ違和感でした。そして設定がやたらと多い上に大部分が後出しなのも気になりました。喘息設定なんていらなかったようにも思います。
読者の好みにもよるのでしょうが、前半の渚パートがあまあまで良かったのですが、最後でうやむやなのが惜しいです。