シリーズ6冊目。
1巻を読んだときは、節毎に細かく視点が変わり、それを上手く使っているという印象があったが、その辺りの特徴もまだ勿論あるものの、当初ほどの印象はなく、割と普通のことに感じる。この小説の場合は、主な登場人物が高校生の年代で、また、学校(と学校行事)が主な舞台ということも有り、他の作品との差別化というのが、段々と感じられなくなってきているように思う。
今回は、修学旅行先のイギリスが舞台だが、正直イギリスである必然性はあまり感じられない。折角舞台を移したのだから、もう少しそれを使う手も有りだと思う。また、今回はこのシリーズでは初めてだが、1巻では完結せずに次巻に続く展開となっている。ラストの方では、割とベタな展開もあったりしたが、ぜひ(良い意味で)予想を裏切ってもらいたい。
この何冊かで、当初の対鴉(=ノックス)という構図は既に崩れつつあったが、この巻でそれが決定的になった感がある。局面としては、もう終盤と思わせるようなところもあるが、ぜひもう一山欲しいところだと思う。