安芸が遥に論理魔術を教える隠れ蓑として部を立ち上げたぐらいで、相変わらずな日々を過ごしていた遥達。しかし授業中の突然の停電、学園内で爆発を皮切りに平穏な日々は破られた。管理システムのハッキングにより学園の中に閉じ込められた全校生徒。敵の策略によって遥と《人形》の香音から引き離された安芸は、学園の理事長である姉と二人だけで敵に立ち向かうことに。一方閉じ込められた遥は当然といわんばかりに香音と脱出を図り――
一巻から時間が経過しているようです。そして前巻は播機遥と秋津安芸の物語という感じでしたが、今回は組織・周囲の人間そして過去の紹介といった印象を受けました。論理魔術師も大変なようです。
安芸の過去を知る《翠》の魔術師など新キャラがでます。しかし登場人物が増えても読んでいて「あれ? このキャラ誰だっけ?」ということはありません。全キャラに見せ場が用意されています。理事長や遥の妹の灰香も活躍。女性キャラがたくましすぎる……。
登場人物が増えて混乱したとすれば、一人称視点で語るキャラの交代という独特の書き方に
よるもの。遥と安芸以外のキャラの視点も入っています。これは誰視点なのか戸惑いました。主人公サイドの視点のみでは画策する人間というか不穏な雰囲気が出せないからでしょうが。最後も最後だし。
一人、組織のことや安芸の過去を知らない遥は周囲に置いてけぼりをくらいがち。それでも一生懸命追いつこうと頑張るのに安芸は……敵の方がよっぽど気持ちを察しているんじゃないのだろうか。これからどういう風に変化するのか気になります。