スニーカー大賞の奨励賞受賞作品になります
この小説で一番の特色は、文章です
一人称で話が綴られる形式自体は珍しくもないですが、この小説の場合、視点となるキャラが(って言っても主人公の男女二人ですが)頻繁に入れ替わりながら話が進みます。一見、読み辛そうな構成ですが、実際には読み辛さや違和感的なものは感じません。人によっては忙しなく感じて駄目だって人も居るでしょうが、私はむしろスピード感があってテンポよく話を引っ張ってくれる構成だったと思いました
内容に関しては割かし王道な雰囲気で、それでも魔術や論理魔術師など要となる設定はしっかり練られていると感じました。作中での舞台設定なんかの説明も変にくどくなく、しかし伝えるべき所はしっかり押さえているのですんなり入り込めると思います
それに加え、ぎこちない恋模様も描かれ、この一筋縄ではいかない甘酸っぱさとでも言うような要素もストーリーの脇を締めてくれます
一度読んでみると作者の狙い通り"意外と"スピード感のある展開で、無理なく自然と惹きこまれる魅力があります♪
流石は奨励賞ってだけの事はある出来栄えで、オススメできる本です