「遺伝情報が同じなだけの他人」であるクローンを、オリジナルと「同じ」だと考える。
そんな勘違いが蔓延する薄気味悪さが、「放課後のカリスマ」の魅力ですね。
6巻では、その「勘違い」の生んだねじれが、先代クローン達による
セントクレイオ襲撃テロを引き起こすまでの流れが描かれています。
既刊に比べると急ぎ足かつストレートに話が進むせいか、不気味な雰囲気はやや薄れています。
この巻はいわば、当代クローン達がそれぞれセントクレイオを「卒業」する道を選ぶための、
助走の巻と言ったところでしょうか。
自分たちの運命が思っていた以上に閉じていることを知ったクローン達が、
いったいどんな道を選ぶのか。次への期待が高まる流れでした。
ただ、卒業への道筋をいち早く見つけていたかに見えたモーツァルトの
出番がありませんでした…