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放射能と理性 なぜ「100ミリシーベルト」なのか
 
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放射能と理性 なぜ「100ミリシーベルト」なのか [単行本(ソフトカバー)]

ウェード・アリソン , 峯村利哉
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

放射線は人体に恐ろしい影響をもたらすものだが、日本では福島第一の事故を契機に放射能汚染についてさまざまな情報・知見がマスメディア・専門家から流れ、多くの人は、恐怖で疑心暗鬼になっている。著者は、物理学者として、一般に放射線の影響が実際以上に“怖れられすぎている”ことに疑問を感じ、ヒロシマ・ナガサキ、チェルノブイリやスリーマイルといった実際の被ばく状況や各種データを冷静に分析したうえで、現在、WHOなどが提案する被ばく基準の緩和を主張する。自身は、原発利権と一切関係がなく、多くの読者の手に届くことを目的に「理性的」かつ平易な表現で執筆した論文が本書となる。
原書は2009年刊行ゆえ、日本語版では、福島の事故を踏まえて一部加筆した。原発の是非は、感情に流されがちだが、冷静にそれを問い直すことが資源に乏しい日本人にとっての未来につながる。

『放射能と理性』は、原発問題に関して前向きで理性的な議論をすすめるうえで必読書となる一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

正しく放射能を理解し、不安を解消するために学んでおきたい放射線物理の基礎知識。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 270ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2011/7/29)
  • ISBN-10: 4198632189
  • ISBN-13: 978-4198632182
  • 発売日: 2011/7/29
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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51 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 良い本ではあるが・・・。, 2011/10/1
レビュー対象商品: 放射能と理性 なぜ「100ミリシーベルト」なのか (単行本(ソフトカバー))
1000分の1という数字、そしてリスクという言葉の意味を考えることがこの本の「理性」の議論の根幹。

この本で述べられているリスクという言葉は、放射線防護の分野でよく用いられている単なる「確率」ではなく、事象の「確率×重大さ」として定義されているものに近い。そのことを踏まえた上での議論であることを理解しなければ、1000分の1のリスクが持つ意味を問うている出だしで躓くかもしれない。

内容として、
・線形、非線形の議論は秀逸
・ラドンと肺がんの関連性を示す、S.ダービーらの研究に対する解釈も非常にわかりやすくこの本の主題に沿った理性的なものである
・ストックホルムの日刊紙に掲載されたスウェーデン放射線防護局の記事など日本ではまったく報道されないような情報や、かなり新しいC.R.ミュアヘッドの研究結果など
・フランス科学医学アカデミーの主張や、IAEA、ICRPの報告書の抜粋などを結構ページを割いて載せてある点
・短く済ませているが、テロリズムにたいしての考え方
などは私にとって非常に評価できる本であり、皆さんにも読んでほしい。

他にも著者の専門である核や放射線の物理学的説明なども書いてあり、そこも良い点である。

しかしながら、以下の点については私は評価できかねる。
近いうちに世界規模の人類にとっては脅威である気候変動が起こるとし、その原因を温暖化ガスと決め付け、それらを出さず莫大なエネルギーを供給する原子力発電の有用性を説いていることである。
特に、「気候変動における”もっと大きなリスク”は100%に近づいている。大方の見解が示すとおり、世界規模の大災害はほぼ確実に起こるのだから。」との表現は、今回の福島の事故後、週刊誌に「次は水蒸気爆発が起こると思います」と言ってた反原発派の原子力工学の専門家や「東海、東南海地震は秒読みですから浜岡原発はすぐ止めたほうがいい」と言ってた反原発の運動をしている元原子力工学の専門家、といった人たちが良く用いる表現と同じようなものである。これは脅かしたり、煽ったり、怖がらせたりして自分たちの主張を聞き入れてもらおうとする行為で、私が一番嫌いな表現の仕方である。
このような表現をしなくても、低線量放射線のリスクは無視できることは十分理解できる内容になっている

P.S konohonwasugoiさんのレビューが本人に連絡もなく消されたとの書き込みが他の本の口コミ欄に書き込んであった。再掲したのも消されているようで、内容を覚えていないのだが消されてしまう内容だとしてそのことを書き込んだ本人には連絡しないのだろうか?確かに評価は低くトンでも本扱いだったような気はするが、消された理由を本人には通知すべきではなかろうか?
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103 人中、73人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 理性をもって放射能と向き合うために。, 2011/8/24
レビュー対象商品: 放射能と理性 なぜ「100ミリシーベルト」なのか (単行本(ソフトカバー))
反原発・脱原発の本がずらりと並んだ中にひっそりと置かれた本書。『放射能と理性』というタイトルにひかれて手に取った。今こそ理性が必要なのに、なぜ人は放射能と聞くと理性的でいられないのか。

「初めに厳しい規制をかけておいて、あとから「安全です、心配しないでください」といくら言っても、一般大衆は聞く耳を持ってはくれない。」(p.146)

この言葉は今の日本の状況をよく表している。放射線について、健康への影響と放射線量の関係が線形(直線)であると仮定する"閾値なし直線"(LNT)モデルを採用して、基本的にゼロリスクで管理してきたツケがまわってきたのである。

この状況を打開するには、著者がデータをもとに説明しているように、

(1)現在の規制基準はLNTモデルを仮定して、安全側で設定したものであること

(2)疫学上、線量100ミリシーベルト未満で癌のリスクが上昇する証拠はないこと

を国と科学者のコミュニティが協力して国民に説明するしかないのだろう。必要なのは理性的な議論である。

福島原発の事故の後、自分でいろいろ調べてみたという方にも本書は有益ではないかと思う。私自身は、核分裂と放射性崩壊の違いについて頭の整理ができた。また、劣化ウランというのは何となくダーティーなものを想像していたが、実際にはウラン235を濃縮して取り出した後のものであり、放射能は天然ウランよりも低いことなど、本書を読んでいくつかの新しい発見もあった。

本書を読み終えた時、巻末の言葉をどう受け取るかは読者次第である。

「健康福祉に対する最大の脅威の源は、放射線というよりも、恐怖と不確実性と強制移住である。」(p.267)
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67 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 オススメです。, 2011/8/25
レビュー対象商品: 放射能と理性 なぜ「100ミリシーベルト」なのか (単行本(ソフトカバー))
福島については日本語版の出版にあわせて追加されたそうですが、9ページほどの
後書きで少し触れているだけです。

(日本語版の)タイトルの「100ミリシーベルト」ですが、これは広島・長崎の
被爆者の医療記録を基に、この値以下では癌発生リスクは増えないと説明しています。
参考文献やURLは66個記載されているので自分で調べたい方にもいいんじゃないでしょうか。
原子の構造や放射線の基本的な説明もあります。
いろいろな元素名が出てくるので周期表が付いていれば便利だと思いました。

各章のタイトルは以下のようになっています。
第1章 人々の受け止め方
第2章 地球の大気環境
第3章 原子核の話
第4章 電離放射線とは何か
第5章 安全と損傷のバランス
第6章 放射線による急性被曝
第7章 放射線による慢性被曝
第8章 原子力を利用する
第9章 放射線と社会
第10章 持続可能性に向けて
第11章 総括と結論

(英語版のURLを記載したのが原因で削除されてしまったので
再度レビューを書きました。)
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