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放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書)
 
 

放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書) [新書]

中川 恵一
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

東大病院の放射線医としてがん患者の治療に長年携わってきた著者が、被ばくと発がんリスクについて真摯に語り下ろす。子供たちの健康、内部被ばく、食料汚染、ホットスポット問題など貴重な情報が満載。

内容(「BOOK」データベースより)

福島第一原子力発電所の事故以降、10ヵ月以上が経つが、状況はいまだ予断を許さない。「内部被ばくは、外部被ばくの600倍危険だ」「福島の野菜は食べてはいけない」「西に逃げろ」…。様々な「専門家」たちの意見が飛び交い、私たちを不安に駆り立てる。本書の著者は、長年にわたり放射線医としてがん患者の治療に携わってきた。被ばくと発がんリスクの問題について語るに最も相応しい人物といえよう。さらに事故後、福島で行った調査や、広島・長崎、そしてチェルノブイリのデータ分析も踏まえて導いた結論は、大きな説得力をもつ。福島と日本の将来に希望が見いだせる一冊である。

登録情報

  • 新書: 191ページ
  • 出版社: ベストセラーズ (2012/1/7)
  • ISBN-10: 4584123586
  • ISBN-13: 978-4584123584
  • 発売日: 2012/1/7
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)
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237 人中、183人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Secondopinion トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
私も医師として、これまで被ばくと発ガンに関するさまざまなデータと論文を調べてきました。その結論と本書の結論は同じでした。

他者の書籍「原発・放射能 子供が危ない」などでは急性被ばくと慢性被ばくを混同している箇所もありますし、子供には1mSv/年以下でなければならない根拠は「国」が法律でそう定めているからという理由しか示されておらず、しかし一方で、国の発表することは信用できないと書いていて論理矛盾があったりと、論理展開に信用できない部分が多かったです。そして、子供には1mSv/年以下でなければならないもう一つの根拠は1万人に1Svの被ばくをさせると3731人がガンで死ぬ、だから1mSvだと約3.731人が死ぬというゴフマンの理論ですが、広島・長崎の急性被爆と福島の慢性被ばくは全く違います。加えて、被ばくしない1万人では何人がガンで死ぬかと比べなければ科学ではありませんし、データは必ず一次関数的に比例するとは限りません。

本書では、自然界からの被ばくが年間70ミリシーベルトのインドのケララ地方の住民でガンの発症率が全く増えていないこと(Health Phys 2009;96:55)、被ばくした親から産まれる子供のガン発症率は上昇しないこと(Am J Hum Genet 1990; 46:1041)、チェルノブイリでは子どもの甲状腺ガン以外のガンは増えていないこと(J Radiol Prot. 2006;26:127)など、過去の医学研究の事実に基づいた記載ばかりです。

実際に、台湾で誤って放射能を帯びた鉄骨で作られたマンションから生涯100ミリシーベルト被ばくした住民でガンが増えていません(Dose Response. 2006;5:63)。「コバルト60が鉄筋に混入したアパート住民の健康影響調査」で検索すればわかります。アメリカの原子力潜水艦の造船所では職員は被ばくしていますが、生涯50ミリシーベルト以上被ばくした職員のガン発生率や死亡率は被ばくしていない職員と比較して上昇していませんでした(J Radiat Res 2008;49:83)。政府は後から国民に挙げ足を取られるのを恐れて、むしろ「良いデータ」の方を隠していることがわかります。少し考えれば、「大丈夫ですよ」と言うより、「危険です」と言っておく方が、後から国民に非難されるリスクが減らせることは簡単にわかります。本書は「本当の事」、すなわち「大丈夫である」ことを、ごく普通に示しただけなのです。

チェルノブイリでは、国の対策が遅れ、汚染された牧草を牛が食べ、その牛乳を子どもが飲んで1万ミリシーベルトも被ばくしたから、子どもの甲状腺ガンが増えたのであり、感情的に福島とチェルノブイリを同じに考えてしまう間違いも指摘しています。

私も、今の官僚と官製学者と政府の能力では原発の運営は危険だと感じ、今後の原発の運営に反対です。国は原発の危険性を隠していました。しかし、だからといって国は「今の福島」の被ばくの危険性も隠していると、原発の危険性と同様に感じてしまうのは誤りです。本書のように、冷静にデータを調べる必要があります。

本書に同意するレビュアーのほとんどが論拠を示しながら同意しているのに、本書に対する反対派は反対の論拠も示せずに、「こんな本を読むと脳が腐る」とか「気持ち悪い」といった、論理的な意見というよりも「感情的」な意見が目立つのも興味深いです。それに、反対派は、その他のレビューを見ると他の書籍も読んでいない人が多いことも興味深く拝見しました。

末巻に、通常の医学論文のように、根拠とした論文をまとめて記載すれば、さらに本書の内容の信頼性が高まったと思います。私が被ばくと発ガンに関して調べた数十編の研究結果と同じあった内容です。これが事実です。
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232 人中、170人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Akira
政府見解に沿った発言は全て御用学者とバッシングされる風潮の中、放射線医療の専門家としてバッシングを恐れず、さまざまな事実を踏まえてまとめられた本。
放射線の害について関心がある人は全員が一読すべき基本が押さえられている。この本の内容についての反論は公開の場で行われるべきだ。本当の意味での専門家の多くはこの本の内容に同意するであろう。
そのぐらい良くまとまっている。チェルノブイリでは1%の子供が甲状腺に1万ミリシーベルト(換算)の放射線を浴びた。福島では初動を除いて、対策が機能している。放射線は量の問題であることが
きちんと述べられている。
また放射線を過剰に恐れることがかえって被害を拡大させることがあるという事実がきちんと踏まえられている。これに言及しない本、定量的なデータに乏しい素人の本が多いなかではかえって貴重な本。
(ご参考)「チェルノブイリの健康被害、最も深刻なのは精神面への影響」をgoogleで検索
(ご参考)そもそも、数mSvの被ばくで、がんが増えると考える“真の専門家“などいない。
「放射線被ばく基準の意味 中川恵一」をgoogleで検索
<以下は個人的見解です>
実際に福島県で暮らしている人たちがいかにデマや風評被害に苦しめられているかを踏まえると、私も含めて専門家でもないのにネットの二次情報に頼って発言している人間は、正当化できる如何なる目的(脱原発など)があるにせよ、良心があるならデマや風評被害の拡大に加担すべきでないと思う。
(ご参考)「MRIC 放射能トラウマ」をgoogleで検索
(ご参考)「誰のための基準値 たむら」をgoogleで検索
今回の事故について東電と監督官庁、初動で情報を隠蔽し被害を拡大させた管内閣の責任は追及されるべきであり、脱原子力も進めなければならないと思うが、そのために福島の人々を犠牲にしても良いということではない。本の販売や脱原発を目的として、一部マスコミや放射能オタクのように放射線の害を過大に煽り福島の人々を苦しめることは正当化できないし、見過ごすことはできない。
「人は大人であれば常に、放射性カリウム4000Bq、放射性炭素2500Bq程度を体内に持っていて、放射線に被ばくしている。体に放射性物質を持っているのは大人だけでなく子どもも乳児も同様だ。食品中の自然の放射性物質による被ばく線量は、日本人で平均して年間0.41mSv。」
(ご参考)「FOOCOM.NET イオン」をgoogleで検索
さらに、外部から1〜2mSVの放射線を受け、人間 ドック等で1〜5mSVの医療放射線を受けているという当たり前の事実と、これらががんの原因にはなっていないことにすら言及しない自称専門家の方々の発言は目に余る。
バッシングを恐れ、発言をしない専門家が多くなる中、きちんとした発言をする専門家はもっと大勢いるべきだし、マスコミも素人学者ではなく、実際に起きていることの全体を俯瞰できる一定の見識をもった専門家(視野の狭い専門家の発言は部分的に正しくとも事態を混乱させるだけ)の発言をきちんと伝えるべきだ。
また、この本の書評に関して、不当に内容を貶める書評が多いのは残念なことだ。反原発が目的としても、福島の人々を苦しめる組織的な悪意としか感じられない。もう少し正当に評価されるべき本である。
ただし、他のレビューにも書かれているようにP169の500ミリシーベルトは、明らかに500ベクレルの誤記である。専門家として忙しく実務に携わる中で執筆されたことが想像されるが、編集者でも気づくべき誤記がそのまま残っているのは残念。
(ご参考)「『放射線医が語る 被ばくと発がんの真実』の誤植に関するお詫び」をgoogleで検索
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42 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
著者は決して「放射能は危なくない」と言っているわけではない。放射能のリスクが過大評価されるせいで、ほかのもっと危険な発がんリスクの管理がにおざなりになる方がもっと怖い、と言っている。わかりやすくもロジカルな解説で、被曝のリスクを説明していて、個人的には納得がいった。年間100ミリシーベルト未満では、発がん性の上昇は科学的に検証できないくらい小さい。よく「100ミリシーベルト未満被曝の発がん性リスクは解明されていないから怖い」という意見があるが、その「解明されていない」は「検出できないくらい小さな影響」だから。それ未満は科学ではなく、「危険と信じる」か「信じないか」という精神的な問題だ。著者は、平時でも世界で年5ミリシーベルト程度の被曝は普通であり、10ミリシーベルト以下ではリスクは上昇しないとした。

著者は100ミリシーベルト被曝という、科学的にはあるかどうかも定かでない発がん性を心配する前に、それよりはるかに高リスクな生活習慣を見直す方が優先順位は高いという。仮に100ミリシーベルト被曝したとしてもその発がんリスクは、生中1日3杯の飲酒・喫煙・BMI30以上肥満の10分の1以下にとどまるからだ。広瀬隆は放射能の害を叫ぶ前に、禁煙したらどうか。喫煙者は年間2000ミリシーベルト被曝しているのと同じそうだよ。バズビー率いるヨーロッパ放射線リスク委員会は、「今後10年で、100キロ圏内の10万人が甲状腺がんで死ぬ」と言っているが、1万歩譲って正しいとしても、たった1年間で10万人が死んでいるたばこの方が、どう考えても怖いのになぜパニックにならないのか。ちなみに著者は「福島で甲状腺がんは増えない」と断言している。チェルノブイリでは、事故そのものが1週間近く隠蔽され食品規制がなかった上、内陸部に住んでいて慢性的なヨウ素不足だった子どもが放射性ヨウ素(半減期7日)を1万ミリシーベルトの線量を間接直接に甲状腺に取り込み、小児甲状腺がんを誘発した。海に囲まれた日本人はヨウ素をもともと摂り過ぎだし、そもそも放射性ヨウ素はもう存在しない。今、主要な放射線源になっているセシウムはアルカリ金属であるため、体内に取り込んでも、尿として排出されてしまう。加えてセシウムとよく似た放射性物質であるカリウムは人体中に4000ベクレルも含まれている。10、20ベクレルなんて誤差みたいなものだ。

ちなみに本書p73の「野菜不足」の項目で、発がんリスクについて(野菜を取らない人に比べて)とあったが、ほかの項目から類推するに(摂る人に比べて)ではないか。

子を持つ親の「放射能から子どもを守りたい」という気持ちは尊重されるべきだ。著者も、「正確なデータと被曝リスクの正しい理解は必ず判断材料になる。避難すれば放射線から逃れる代わりにストレスという発がんリスクが生じる。最終的にはリスクバランス、家庭事情を考え各人が判断するしかない」という。また、100ミリシーベルト以下でも不要な被曝はすべきでないことは強調している。だが、本当に本書を読むべき人たちは「御用学者の本」と一瞥もくれないのだろうなあ。
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投稿日: 3か月前 投稿者: ecology
★1コのレビューは無視すべき
2012.3.3 追記

★1つレビュアーさんのレビューのほとんどが単なる野次レベルで読むに堪えない。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 蜂の子茶漬
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