びっくりしました。2話目は「ブエナ・ビスタ・ソシァル・クラブ」でも有名なヴィムベンダース監督が、カンヌ映画祭最優秀監督賞を受賞した傑作メルヘン、「ベルリン・天使の詩」へのオマージュですよ。
どこがというと、バトーがベルリンを象徴する大きな天使像の肩に乗り、地上を見下ろすシーンです。その絵は当に同映画の最も有名な構図だからです。U2の「Stay」という曲でもパロディとして使われていたりもします。映画では 、主人公のおじさん天使・ダニエルが、像の肩に乗りながら地上の人間たちを見守っているわけです。そして困った人を見つけると降りてゆく…。なんだかバトーがそのおじさん天使でもヴィムベンダース作品なら充分ありえる、と思い、雰囲気のぴったりさにも驚いた次第です。
そんなところから入っていった2話目は、後に監督も満足してらしたように、非常にきれいで儚いストーリーになっています。この2ndGIGシリーズの中で、いちばん本編から独立し、この話だけで短編映画をみているような別の楽しみ方が出来ました。町の灯りや、しんしんと降る雪、教会やベルリン市街の建築物、どれもストーリーの綺麗さと共に、作品の美しさを醸し出しています。
また、バトーの最後のセリフ、そしてテロリストを捉えたときのセリフ、どちらも強さとセンチメンタルさを兼ねた彼らしさが出ており、ファンとしては非常に満足です。