中小企業の総務部門でシステム開発を初めて任された者にとっては難易度の高い書です。タイトルに「システム開発者のための」と入れた方がいいかもしれません。
要求仕様書とは何なのか、仕様書をうまく作成するにはどうすればよいかといった理解を本書に求めたのですが、少々敷居が高かったようです。クライアント側でさほどシステム開発の知識が無いのにいきなり本書を手にするのはどうかと思いました。そうは言っても購入した以上無駄にはしたくないため、用語の意味をWEBで調べながら悪戦苦闘し少しは理解しました。
第1部 要求仕様にまつわる問題 では、文字通りシステム開発におけるトラブルや要求仕様書の効果などが述べられています。
第2部 要求仕様を書く では、具体的な要求仕様書の書き方を紹介しています。第12章ではヒアリング時の注意が説明されており、この箇所はクライアント側でも役に立ちます。
第3部の第15章の仕様化技術の応用は、本書で解説された考えをシステム開発以外の一般的な業務に生かす方法が述べられていますが、この章は参考になりました。
何度も読み返して習熟するに値する技術が解説されていると思います。