アウトソースでコールセンターを立ち上げることになり、発注に当たっての基礎知識を得るため購入しました。現在どのような商品に対しても「お客さん相談窓口」が設置されており、これを請け負う業界ができていることは人づてになんとなくは知っていました。本自体は見開き1トピックで左のページには解説をチャート化した図が描かれていますので、今回の業務と関係の薄い箇所はチャートを見てとばして読むことができました。
本書を読めば、コールセンター/ヘルプデスクの基本は一通り理解できることと思います。最近のオペレーターに求められるスキルとして、問題解決型コミュニケーションが必要であることを興味深く読むことができました。問題解決型アプローチでは、
(1)顧客の話を聴く
(2)業務知識から的確な質問を行い、さらに聴く
(3)潜在的な顧客固有の問題の顕在化
(4)顧客に適した解決策を提示
(5)複数の提案、潜在ニーズを発見するなど「+α」の提案をする
というプロセスが示されています。これなどはまさに問題解決型のコンサルティング営業のプロセスです。私自身は営業系の人間のためオペレーターに求められるスキルが営業にも共通するものである点が興味深かったです。
しかしながら、このようなプロセスがあるということと、それができるということは別問題です。要はどれだけスキルの高い人材を育成して、手元に留めておくかが今後のマネジメントの課題になるのだと思います。スキルの高い人ほど転職の選択肢が多いことは、営業もオペレーターも変わりはないはずです。この部分を疎かにして、オペレーターを使い捨てているコールセンターは自らの役割を果たすことが難しくなっていくことでしょう。